2007年12月28日金曜日

新サービス提供 ネット上の応用ソフト 札幌 賃貸物件用

賃貸マンション向けインターネット高速接続サービスのファイバーゲート(札幌)は来年一月から、自社のブロードバンドサービスに、ネット検索最大手の米グーグルが展開するウエブアプリケーション(ネット上の応用ソフト)が快適に使える機能を付加する。スケジュール管理や表計算など使用頻度の高いものを選び、使い勝手を改善して提供。シェア拡大の切り札としたい考えだ。
 ウエブアプリケーションは、パソコンにソフトをダウンロードしなくても、ネット上のアプリケーションを通じさまざまな機能を無料で使える仕組みだが、市販ソフトと比べ操作が難しく、一般の利用者には使いづらいのが難点だ。
 そこで、ファイバーゲートは十月にグーグルからアプリケーションの使用許可を得て、独自サービスの開発に着手。来年一月から、メール、スケジュール管理、表計算など使用頻度の高いウエブアプリケーションの操作性を高めて、自社のサービスに組み込む。「今後は写真データの保存機能を追加することも検討している」(猪又将哲社長)という。
 ファイバーゲートの賃貸住宅物件向けインターネット高速接続サービスは「FGBB」のブランド名で、マンションのオーナー側が料金の全額または大半を負担する方式で展開。OEM(相手先ブランドでの供給)を含め、札幌をはじめ東北、関東、関西などで約二万室と契約している。
 来年には函館や旭川、帯広など札幌以外の道内地域にも事業を拡大する予定で、サービス強化を生かして今後三年間で十万室の契約増を目指す。

2007年12月24日月曜日

老いも若きも情熱あふれる厩務員168人

<連載・ばんえい支えるマンパワー(3)>
 ばんえい競馬では現在、168人の厩務員が従事している。その中で「働くおじいちゃん」として慕われているのが、76歳の定塚俊男厩務員だ。騎手と調教師を経て65歳で1度退職した後に、67歳から定年制のない厩務員となって競馬場に戻った。キャリアを生かして、ばんえいを支える。
 昨年12月の廃止危機を乗り越え、今年から運営形態を変えスタートしたばんえいを、定塚厩務員は競走馬に重ね合わせる。「レースなどで息の入れ方が分からない馬は駄目。いったんバイキ(バック)して呼吸を整え、走りだしたばんえいは強いよ。(ばんえい競馬も)もう大丈夫さ」。
 1959年(昭和34)に騎手になり、その後調教師になった。19年間の調教師生活では通算468勝を挙げた。1度は競馬場を離れ妻昭子さん(79)と芦別の自宅で過ごしていたが、2年後に、旧知の調教師から頼まれ復帰した。「うちでじっとしてるのは性に合わなくてね」。今でも午前2時に起床し、担当馬3頭の調教をつける。「途中でやめたり弱音を吐くことが大嫌い。こうなったら死ぬまで馬をさわっていくよ」と、ばんばとの生活を生きがいにしている。
 今年は、10代の厩務員も加わった。服部厩舎には今春、19歳の新人2人が加わった。長沢幸太厩務員は中学時代から抱いていた「NO・1ジョッキーになりたい」との夢を追う。女性の伊東沙也佳厩務員は、現役馬ではなく「帯広市職員」リッキーの世話係から始まった。「今は1人で馬に乗れるんです。仕事がとても楽しい」。売り上げ好調だった90年代前半、ばんえいには約220人の厩務員がいた。人数こそ減ったが、競馬を支える情熱は薄れていない。

2007年12月19日水曜日

聴覚障害手帳不正 芦別・赤平で133人が再検査対象外

【芦別、赤平】聴覚障害の身体障害者手帳の交付をめぐり札幌の耳鼻咽喉(いんこう)科医(72)の診断書に虚偽記載の疑いがある問題で、旧産炭地の芦別、赤平両市では、道の調査対象に入っていない二○○一年度以前にも、この医師の診断で最重度二級の手帳交付を受けていた人が少なくとも百三十三人に上ることが十八日、両市の調べで分かった。道は手帳取得者に対する聴力の再検査を年明けにも行うが、対象期間の見直しが迫られそうだ。  道は、この医師が関係した申請についての調査対象を、診断書など資料保存が義務づけられている○二年度以降とした。しかし、手帳交付申請が却下・保留された人が芦別、赤平両市に集中していたため、芦別市は一九九九年度、赤平市は九八年度までさかのぼり、残していた資料のコピーをもとに、独自に調べた。  その結果、両市で二級手帳を取得している三百九十八人のうち約80%の三百二十人が、この医師の診断で取得。このうち、道の調査対象期間外の○一年度以前も芦別市で百十五人、赤平市で十八人の合わせて百三十三人いることが分かった。  道と札幌市は、この医師が関係した手帳取得者に対する再検査を行い、実際の障害の度合いと異なる場合は手帳の返還を求める方針だが、○一年度以前の取得者は現時点で再検査の対象としておらず、調査期間の見直しを迫られる可能性がある。道障害者保健福祉課は「市町村から相談があれば、個別に対応することを検討したい」とする。  一方、芦別、赤平両市で、この医師がかかわった申請の割合が高いことについて、医師の代理人の弁護士は「訪れた患者をすべて平等に診断した結果だ。医師は真摯(しんし)に診断している」と話した。

2007年12月15日土曜日

水道局員を装い民家侵入、7000円奪い逃走

14日午後0時25分ごろ、札幌市白石区本通16丁目のアパートの1室に2人組の男が市水道局職員を装って侵入、うち1人が主婦(24)にナイフを突き付け「金を出せ」と脅し、現金約7000円を奪って逃げた。主婦にけがはなかった。白石署が強盗事件として行方を追っている。
 調べでは、2人はともに20-30歳くらい。上下青色の作業着で、白い軍手をはめていた。
 同区内では11月8日にも、水道局員を装った2人組が女性(78)宅を訪問。女性のすきを見て財布から現金8000円を抜き取る窃盗事件が起きており、白石署が関連を調べている。

2007年12月14日金曜日

国産ビール唯一の糖質カット サッポロが「ビアファイン」2月発売

サッポロビールは十二日、標準的なビールより糖質を50%カットしたビール「ビアファイン」を来年二月二十七日に発売すると発表した。競合他社が糖質ゼロの発泡酒を相次ぎ投入する中、国産ビールでは唯一の糖質カット商品となる。健康志向の消費者向けに新たな需要の掘り起こしを目指す。  サッポロでは、通常価格帯のビールでの新商品は八年ぶりとなる。糖質は味わいやコクを決める要素。ホップを水で抽出してうまみを凝縮した独自開発のエキスを原料に加えることで、味わいと糖質半減を両立させた。同社は「他社にない新しい価値を提案できた」(寺坂史明専務)としている。  店頭価格は三百五十ミリリットル缶で二百十円前後の見込み。販売目標は年間二百七十万ケース(一ケースは大瓶二十本換算)。

2007年12月12日水曜日

飼い犬情報、商機の山!? 中小企業支援、分布データ追加

さっぽろ産業振興財団の札幌中小企業支援センターは、現在運用中の商圏分析システム「出店(しゅってん)くん」のデータに、飼い犬の分布状況を新たに加えた。札幌は年々飼い犬の数が増えており、同センターもビジネスチャンスがあると判断。低迷する中小企業の振興策に一役買いたい考えだ。  「出店くん」は、新規開業者などを対象に、札幌市内の指定地域の年齢別人口や競合店の有無など十数項目の商圏データを無料で提供するシステムで、二○○四年に運用を始めた。  提供される飼い犬の分布状況は札幌市などから提供された情報を活用。飼い犬約九万匹を、札幌市内を五百メートル四方で区切った地域ごとに、色別に六段階で多少を表示している。  市内で飼い犬数が一番多かったのは、札幌の歓楽街ススキノ地区で、飼い主は二十代の女性が中心だった。同センターなどによると、札幌市内の飼い犬数は市内の児童数とほぼ同数で、年々増加している。  同センターの西内多喜男・中小企業支援課長は「札幌でも、コンビニエンスストアなどでペット関連商品を扱うなど、消費が年々増加していることからデータを掲載することにした」と説明している。

2007年12月11日火曜日

DC旭川が連覇、全国大会出場へ フットサル道大会

フットサルの第13回全日本選手権道地域大会は8、9の両日、苫小牧市総合体育館で予選リーグと決勝トーナメントを行い、DC旭川が決勝でコリーダ・デ・トロス(札幌)を6-3で下し、2連覇を達成した。決勝に進んだ両チームは来年2月29日から神戸市などで行われる全日本選手権に出場する。