2007年10月5日金曜日

道内飲食店、割りばし減量進む 高騰、環境配慮が背景

道内の外食産業で、使い捨てになる割りばしの使用量を減らす取り組みが相次いでいる。ハンバーグレストラン「びっくりドンキー」を展開するアレフ(札幌)は一部店舗で割りばしを全廃。JR札幌駅周辺の飲食店十三店は共同で、はし持参を呼びかけるキャンペーンを始めた。輸入価格高騰によるコスト増を避ける狙いに加えて、環境への配慮をアピールする狙いもある。  アレフの取り組みは今年六月からスタート。現在は道内外三十店で、中国産の竹製割りばしの使用をやめて、木質圧縮強化材や樹脂系素材でできた再利用可能なはし計三種類を繰り返し使って、客側の反応を探っている。  今のところ好意的な反応が多いため、今後も問題が起きなければ、一部店舗を除き二○○八年春に割りばしの使用を取りやめる。全国居酒屋チェーンでも、ワタミが道内の全十七店で、養老の滝も道内の直営五店で割りばしを廃止した。  JR札幌駅周辺の飲食店グループが七月から始めたのは「MY箸(はし)」運動。自分のはしを持参した客は、割引などの特典を受けられる。仕掛け人は広告代理店北海道ジェイ・アール・エージェンシー。利用客はまだ少数だが、担当者の宮地真穂さんは「エコ意識の高まりから、札幌中心部でもはし持参を従業員に推奨する会社が増えた。中長期的には客数増につながる」とみる。  木製や竹製割りばしの輸入価格は、中国政府が森林保護を理由に木材の伐採や輸出を規制したためこの一年間で三割程度も値上がりしている。道内のある外食チェーンは「一年前に比べて百本単位で四十円も高くなった」とため息。価格上昇が長引くほど、割りばし見直しの動きに拍車がかかりそうだ。 (北海道新聞 引用)

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