さっぽろ産業振興財団の札幌中小企業支援センターは、現在運用中の商圏分析システム「出店(しゅってん)くん」のデータに、飼い犬の分布状況を新たに加えた。札幌は年々飼い犬の数が増えており、同センターもビジネスチャンスがあると判断。低迷する中小企業の振興策に一役買いたい考えだ。 「出店くん」は、新規開業者などを対象に、札幌市内の指定地域の年齢別人口や競合店の有無など十数項目の商圏データを無料で提供するシステムで、二○○四年に運用を始めた。 提供される飼い犬の分布状況は札幌市などから提供された情報を活用。飼い犬約九万匹を、札幌市内を五百メートル四方で区切った地域ごとに、色別に六段階で多少を表示している。 市内で飼い犬数が一番多かったのは、札幌の歓楽街ススキノ地区で、飼い主は二十代の女性が中心だった。同センターなどによると、札幌市内の飼い犬数は市内の児童数とほぼ同数で、年々増加している。 同センターの西内多喜男・中小企業支援課長は「札幌でも、コンビニエンスストアなどでペット関連商品を扱うなど、消費が年々増加していることからデータを掲載することにした」と説明している。
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