賃貸マンション向けインターネット高速接続サービスのファイバーゲート(札幌)は来年一月から、自社のブロードバンドサービスに、ネット検索最大手の米グーグルが展開するウエブアプリケーション(ネット上の応用ソフト)が快適に使える機能を付加する。スケジュール管理や表計算など使用頻度の高いものを選び、使い勝手を改善して提供。シェア拡大の切り札としたい考えだ。
ウエブアプリケーションは、パソコンにソフトをダウンロードしなくても、ネット上のアプリケーションを通じさまざまな機能を無料で使える仕組みだが、市販ソフトと比べ操作が難しく、一般の利用者には使いづらいのが難点だ。
そこで、ファイバーゲートは十月にグーグルからアプリケーションの使用許可を得て、独自サービスの開発に着手。来年一月から、メール、スケジュール管理、表計算など使用頻度の高いウエブアプリケーションの操作性を高めて、自社のサービスに組み込む。「今後は写真データの保存機能を追加することも検討している」(猪又将哲社長)という。
ファイバーゲートの賃貸住宅物件向けインターネット高速接続サービスは「FGBB」のブランド名で、マンションのオーナー側が料金の全額または大半を負担する方式で展開。OEM(相手先ブランドでの供給)を含め、札幌をはじめ東北、関東、関西などで約二万室と契約している。
来年には函館や旭川、帯広など札幌以外の道内地域にも事業を拡大する予定で、サービス強化を生かして今後三年間で十万室の契約増を目指す。
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