2007年7月25日水曜日

焼き肉店強殺 元店長に無期懲役 札幌地裁判決「冷酷非道な犯行」

 札幌市中央区の焼き肉店で一月、店舗の大家の伊沢裕子さん=当時(73)=を殺害し金を奪おうとしたとして、強盗殺人と死体遺棄の罪に問われた住所不定、元焼き肉店店長杉本功司被告(29)の判決公判が二十日、札幌地裁であった。井上豊裁判長は「生命の尊さを一顧だにしない冷酷非道な犯行」と述べ、杉本被告に求刑通り無期懲役を言い渡した。
 判決理由で井上裁判長は、焼き肉店で極端な低賃金での勤務を強いられていたことが事件の一因だったとしたが、「犯行を正当化する理由にはならない」と述べ、情状酌量による有期刑を求めた弁護側の主張を退けた。
 判決によると、杉本被告は一月九日、焼き肉店内で伊沢さんの胸や腹を牛刀で繰り返し刺すなどして殺害。金品を強取する目的で伊沢さん宅などの鍵束を奪い、遺体を店の冷蔵庫内に遺棄した。
 杉本被告は、関係者が伊沢さんを捜し始めたため部屋には侵入せず、遺体を冷蔵庫に隠したまま約一週間、店の営業を続けていた。

(北海道新聞より引用)

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