2007年10月21日日曜日

丸井今井、伊勢丹の情報システムへ 09年4月切り替え

伊勢丹の支援を受けて経営再建を進めている丸井今井(札幌)は十九日、伊勢丹の営業情報システムへの切り替えを二○○九年四月に実施する方針を明らかにした。商品情報をきめ細かく管理でき、百貨店業界でも高く評価されているシステムを採用し、売れ筋商品の欠品を食い止めることなどで売り上げ増や収益力向上に結びつける。  伊勢丹のシステムは、売れ筋商品を的確に把握して仕入れやメーカーの開発など商品政策に生かすことで定評があり、三越や東急百貨店などにも導入される。札幌本店を含め道内四店で約百万品種の商品情報を管理している丸井今井は伊勢丹のシステムへの切り替えで顧客の求める商品を常に欠かさずに店頭で取り扱えるようにする。畑中幸一社長は「売り逃しを防げるため、売り上げ増にもつながる」と期待する。  システムの切り替えを見越して、丸井今井は二年前から販売方針を決める会議を月一回から週一回の開催に変更するなどで伊勢丹の営業手法を導入。売り上げを増やすための仮説を立て、実行に移し、結果を検証する作業を繰り返す伊勢丹流の徹底を図っている。  丸井今井は既に衣料品や食料品などの仕入れ先約三百社を対象にした説明会を開き、協力を要請した。システムの切り替えに伴い、会員数約二十八万人の会員カード「クレオカード」も伊勢丹の会員カードに一本化する。畑中社長は「伊勢丹の仕入れ力を生かして売り場の改善につなげたい」と話している。(北海道新聞 引用)

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