賃貸マンション向けインターネット高速接続サービスのファイバーゲート(札幌)は来年一月から、自社のブロードバンドサービスに、ネット検索最大手の米グーグルが展開するウエブアプリケーション(ネット上の応用ソフト)が快適に使える機能を付加する。スケジュール管理や表計算など使用頻度の高いものを選び、使い勝手を改善して提供。シェア拡大の切り札としたい考えだ。
ウエブアプリケーションは、パソコンにソフトをダウンロードしなくても、ネット上のアプリケーションを通じさまざまな機能を無料で使える仕組みだが、市販ソフトと比べ操作が難しく、一般の利用者には使いづらいのが難点だ。
そこで、ファイバーゲートは十月にグーグルからアプリケーションの使用許可を得て、独自サービスの開発に着手。来年一月から、メール、スケジュール管理、表計算など使用頻度の高いウエブアプリケーションの操作性を高めて、自社のサービスに組み込む。「今後は写真データの保存機能を追加することも検討している」(猪又将哲社長)という。
ファイバーゲートの賃貸住宅物件向けインターネット高速接続サービスは「FGBB」のブランド名で、マンションのオーナー側が料金の全額または大半を負担する方式で展開。OEM(相手先ブランドでの供給)を含め、札幌をはじめ東北、関東、関西などで約二万室と契約している。
来年には函館や旭川、帯広など札幌以外の道内地域にも事業を拡大する予定で、サービス強化を生かして今後三年間で十万室の契約増を目指す。
2007年12月28日金曜日
2007年12月24日月曜日
老いも若きも情熱あふれる厩務員168人
<連載・ばんえい支えるマンパワー(3)>
ばんえい競馬では現在、168人の厩務員が従事している。その中で「働くおじいちゃん」として慕われているのが、76歳の定塚俊男厩務員だ。騎手と調教師を経て65歳で1度退職した後に、67歳から定年制のない厩務員となって競馬場に戻った。キャリアを生かして、ばんえいを支える。
昨年12月の廃止危機を乗り越え、今年から運営形態を変えスタートしたばんえいを、定塚厩務員は競走馬に重ね合わせる。「レースなどで息の入れ方が分からない馬は駄目。いったんバイキ(バック)して呼吸を整え、走りだしたばんえいは強いよ。(ばんえい競馬も)もう大丈夫さ」。
1959年(昭和34)に騎手になり、その後調教師になった。19年間の調教師生活では通算468勝を挙げた。1度は競馬場を離れ妻昭子さん(79)と芦別の自宅で過ごしていたが、2年後に、旧知の調教師から頼まれ復帰した。「うちでじっとしてるのは性に合わなくてね」。今でも午前2時に起床し、担当馬3頭の調教をつける。「途中でやめたり弱音を吐くことが大嫌い。こうなったら死ぬまで馬をさわっていくよ」と、ばんばとの生活を生きがいにしている。
今年は、10代の厩務員も加わった。服部厩舎には今春、19歳の新人2人が加わった。長沢幸太厩務員は中学時代から抱いていた「NO・1ジョッキーになりたい」との夢を追う。女性の伊東沙也佳厩務員は、現役馬ではなく「帯広市職員」リッキーの世話係から始まった。「今は1人で馬に乗れるんです。仕事がとても楽しい」。売り上げ好調だった90年代前半、ばんえいには約220人の厩務員がいた。人数こそ減ったが、競馬を支える情熱は薄れていない。
ばんえい競馬では現在、168人の厩務員が従事している。その中で「働くおじいちゃん」として慕われているのが、76歳の定塚俊男厩務員だ。騎手と調教師を経て65歳で1度退職した後に、67歳から定年制のない厩務員となって競馬場に戻った。キャリアを生かして、ばんえいを支える。
昨年12月の廃止危機を乗り越え、今年から運営形態を変えスタートしたばんえいを、定塚厩務員は競走馬に重ね合わせる。「レースなどで息の入れ方が分からない馬は駄目。いったんバイキ(バック)して呼吸を整え、走りだしたばんえいは強いよ。(ばんえい競馬も)もう大丈夫さ」。
1959年(昭和34)に騎手になり、その後調教師になった。19年間の調教師生活では通算468勝を挙げた。1度は競馬場を離れ妻昭子さん(79)と芦別の自宅で過ごしていたが、2年後に、旧知の調教師から頼まれ復帰した。「うちでじっとしてるのは性に合わなくてね」。今でも午前2時に起床し、担当馬3頭の調教をつける。「途中でやめたり弱音を吐くことが大嫌い。こうなったら死ぬまで馬をさわっていくよ」と、ばんばとの生活を生きがいにしている。
今年は、10代の厩務員も加わった。服部厩舎には今春、19歳の新人2人が加わった。長沢幸太厩務員は中学時代から抱いていた「NO・1ジョッキーになりたい」との夢を追う。女性の伊東沙也佳厩務員は、現役馬ではなく「帯広市職員」リッキーの世話係から始まった。「今は1人で馬に乗れるんです。仕事がとても楽しい」。売り上げ好調だった90年代前半、ばんえいには約220人の厩務員がいた。人数こそ減ったが、競馬を支える情熱は薄れていない。
2007年12月19日水曜日
聴覚障害手帳不正 芦別・赤平で133人が再検査対象外
【芦別、赤平】聴覚障害の身体障害者手帳の交付をめぐり札幌の耳鼻咽喉(いんこう)科医(72)の診断書に虚偽記載の疑いがある問題で、旧産炭地の芦別、赤平両市では、道の調査対象に入っていない二○○一年度以前にも、この医師の診断で最重度二級の手帳交付を受けていた人が少なくとも百三十三人に上ることが十八日、両市の調べで分かった。道は手帳取得者に対する聴力の再検査を年明けにも行うが、対象期間の見直しが迫られそうだ。 道は、この医師が関係した申請についての調査対象を、診断書など資料保存が義務づけられている○二年度以降とした。しかし、手帳交付申請が却下・保留された人が芦別、赤平両市に集中していたため、芦別市は一九九九年度、赤平市は九八年度までさかのぼり、残していた資料のコピーをもとに、独自に調べた。 その結果、両市で二級手帳を取得している三百九十八人のうち約80%の三百二十人が、この医師の診断で取得。このうち、道の調査対象期間外の○一年度以前も芦別市で百十五人、赤平市で十八人の合わせて百三十三人いることが分かった。 道と札幌市は、この医師が関係した手帳取得者に対する再検査を行い、実際の障害の度合いと異なる場合は手帳の返還を求める方針だが、○一年度以前の取得者は現時点で再検査の対象としておらず、調査期間の見直しを迫られる可能性がある。道障害者保健福祉課は「市町村から相談があれば、個別に対応することを検討したい」とする。 一方、芦別、赤平両市で、この医師がかかわった申請の割合が高いことについて、医師の代理人の弁護士は「訪れた患者をすべて平等に診断した結果だ。医師は真摯(しんし)に診断している」と話した。
2007年12月15日土曜日
水道局員を装い民家侵入、7000円奪い逃走
14日午後0時25分ごろ、札幌市白石区本通16丁目のアパートの1室に2人組の男が市水道局職員を装って侵入、うち1人が主婦(24)にナイフを突き付け「金を出せ」と脅し、現金約7000円を奪って逃げた。主婦にけがはなかった。白石署が強盗事件として行方を追っている。
調べでは、2人はともに20-30歳くらい。上下青色の作業着で、白い軍手をはめていた。
同区内では11月8日にも、水道局員を装った2人組が女性(78)宅を訪問。女性のすきを見て財布から現金8000円を抜き取る窃盗事件が起きており、白石署が関連を調べている。
調べでは、2人はともに20-30歳くらい。上下青色の作業着で、白い軍手をはめていた。
同区内では11月8日にも、水道局員を装った2人組が女性(78)宅を訪問。女性のすきを見て財布から現金8000円を抜き取る窃盗事件が起きており、白石署が関連を調べている。
2007年12月14日金曜日
国産ビール唯一の糖質カット サッポロが「ビアファイン」2月発売
サッポロビールは十二日、標準的なビールより糖質を50%カットしたビール「ビアファイン」を来年二月二十七日に発売すると発表した。競合他社が糖質ゼロの発泡酒を相次ぎ投入する中、国産ビールでは唯一の糖質カット商品となる。健康志向の消費者向けに新たな需要の掘り起こしを目指す。 サッポロでは、通常価格帯のビールでの新商品は八年ぶりとなる。糖質は味わいやコクを決める要素。ホップを水で抽出してうまみを凝縮した独自開発のエキスを原料に加えることで、味わいと糖質半減を両立させた。同社は「他社にない新しい価値を提案できた」(寺坂史明専務)としている。 店頭価格は三百五十ミリリットル缶で二百十円前後の見込み。販売目標は年間二百七十万ケース(一ケースは大瓶二十本換算)。
2007年12月12日水曜日
飼い犬情報、商機の山!? 中小企業支援、分布データ追加
さっぽろ産業振興財団の札幌中小企業支援センターは、現在運用中の商圏分析システム「出店(しゅってん)くん」のデータに、飼い犬の分布状況を新たに加えた。札幌は年々飼い犬の数が増えており、同センターもビジネスチャンスがあると判断。低迷する中小企業の振興策に一役買いたい考えだ。 「出店くん」は、新規開業者などを対象に、札幌市内の指定地域の年齢別人口や競合店の有無など十数項目の商圏データを無料で提供するシステムで、二○○四年に運用を始めた。 提供される飼い犬の分布状況は札幌市などから提供された情報を活用。飼い犬約九万匹を、札幌市内を五百メートル四方で区切った地域ごとに、色別に六段階で多少を表示している。 市内で飼い犬数が一番多かったのは、札幌の歓楽街ススキノ地区で、飼い主は二十代の女性が中心だった。同センターなどによると、札幌市内の飼い犬数は市内の児童数とほぼ同数で、年々増加している。 同センターの西内多喜男・中小企業支援課長は「札幌でも、コンビニエンスストアなどでペット関連商品を扱うなど、消費が年々増加していることからデータを掲載することにした」と説明している。
2007年12月11日火曜日
DC旭川が連覇、全国大会出場へ フットサル道大会
フットサルの第13回全日本選手権道地域大会は8、9の両日、苫小牧市総合体育館で予選リーグと決勝トーナメントを行い、DC旭川が決勝でコリーダ・デ・トロス(札幌)を6-3で下し、2連覇を達成した。決勝に進んだ両チームは来年2月29日から神戸市などで行われる全日本選手権に出場する。
2007年12月10日月曜日
男子500mで清水3年ぶりV/Sスケート
<スピードスケート:浅間選抜>◇2日目◇8日◇長野・松本市浅間温泉国際スケートセンター◇男女500メートルほか 男子500メートルで清水宏保(33=NEC-白樺学園高)が2回合計1分11秒69(1回目36秒05、2回目35秒64)で3年ぶり5度目の優勝を果たした。女子500メートルは辻麻希(22=岸本医科学研究所-白樺学園高)が2回合計1分20秒07(40秒01、40秒06)で初制覇。男子5000メートルは、森哲平(23=山形体協-苫小牧工)が6分43秒44で白幡圭史(当時コクド)の大会記録を8年ぶりに更新した。女子3000メートルは石野枝里子(21=富士急-白樺学園高)が4分17秒74で4年ぶり2度目の優勝をした。清水は「2回目のスタート後につまずいたがそれでこのタイム(100メートル9秒67)ならまずまず。全日本スプリント(22日開幕、釧路)まで細かいミスを調整していきたい」と話した。
2007年12月9日日曜日
道内金融機関、定期預金売り込み 冬ボーナスでキャンペーン
冬のボーナス支給を控えて、道内金融機関が定期預金の獲得キャンペーンを相次いで始めた。金利優遇やプレゼントなどで個人客の囲い込みに力を入れている。 北洋銀行は来年の北海道洞爺湖サミット応援キャンペーンと称し、来年一月末までに三十万円以上の定期預金(一年以上)を預けた顧客を対象に、サミット会場になるザ・ウィンザーホテル洞爺の宿泊料などに使えるギフト券や、サミットにちなんだ商品を抽選で二百人に贈る。 北海道銀行はキャンペーン「道銀の運用マネープラン」を来年一月末まで展開。五十万円以上の投資信託と一緒に三カ月もの定期預金を申し込むと、投資信託の購入額を上限に預金金利を三カ月間だけ年4・0%にする。「この機会に投資信託に親しんでもらい、取引拡大につなげたい」と同行。 札幌銀行も来年一月末までにスーパー定期預金(一年もの)に五十万円以上預けた人を対象に、金利を店頭表示金利より年0・12%優遇する「あったまGO!」キャンペーンを実施している。五十万円ごとに卵のギフト券もプレゼントする。 信金、信組なども同様のキャンペーンを実施しているが、顧客から集めた資金の運用難などを理由にキャンペーンそのものを取りやめた金融機関もある。 関係者は「かつてはやっていたが、資金需要が少ない中で預金を集めても利払い負担が増えるだけ」と話している。
2007年12月8日土曜日
ダルがイラン全国リーグに優勝杯贈呈
アジア制圧から振興へ-。日本ハム・ダルビッシュ有投手(21)が、イランで来季にも新設される全国リーグに優勝トロフィーを提供することが6日、分かった。その名も「ダルビッシュ・トロフィー」で、上位チームには賞金も検討しており、父ファルサ氏の祖国での野球振興に役立てられることになる。北京五輪アジア予選の台湾戦で勝利した右腕が、アジア野球の発展にも力を入れる。 日本代表をアジア王者に導いた一方で、アジア野球の発展に力を注ぐ動きがあった。ダルビッシュが、来季にもスタートするイランの全国リーグにトロフィーを贈呈。優勝チームだけが勝ち取る「ダルビッシュ・トロフィー」として、イラン野球の振興に一役買うことになりそうだ。 ダルビッシュの父ファルサ氏が今月上旬、祖国イランで同野球連盟副会長と面談。6本のティーバットをプレゼントした席で、イラン各地に野球チームが誕生している現状の説明を受けた。そこでアジア振興に熱心なダルビッシュが優勝トロフィーをつくり、複数チームによるリーグを発足させることが決まったという。 ファルサ氏によると、イランでは昨年から野球のリーグが始まり、首都テヘランにはスタジアムも建設されている。テヘラン以外でもチームが誕生しており、来年にも全国リーグをつくるプランが浮上。優勝チームしかもらえない名誉となる「ダルビッシュ・トロフィー」を目指すリーグが誕生し、野球の振興が図られる。 詳細はこれからの部分が多いが、優勝チームの持ち回りとなるトロフィーだけでなく、1、2、3位と金額を変えての賞金授与も検討している。ファルサ氏は「本人と相談して決めようと思っています」と説明する。野球では発展途上国のイランでの振興、普及に立ち上がるプランだ。 ダルビッシュはイランと日本の国籍を持っていたが、今秋に日本を選択。それでも、今季から「水基金」を新設し、野球以外でも発展途上のアジア振興に力を入れている。ファルサ氏は「国籍を超え、アジアで野球のすそ野を広げる活動をしていきたいですね」と息子の思いを代弁した。 3日に終了した北京五輪アジア予選では、ダルビッシュは最終戦の台湾戦に先発し、7回2失点で日本を本戦出場に導いた。アジアにとって脅威の右腕となったが、その一方でアジアでの野球振興に大きな手助けにもなりそうだ。MVPなど多くのトロフィーを獲得した先発完投型のダルビッシュが、アジア野球の“救援投手”の役割を担う。
2007年12月7日金曜日
肝炎治療の負担増に恐々 道内患者 2倍以上も
薬害肝炎問題に絡み、国会で審議中の与党と民主党の両肝炎対策法案に、道内の患者が不安を募らせている。道が単独で行う医療助成は治療法を幅広く認めているが、両法案は事実上、インターフェロン治療に限定しているためだ。患者団体の北海道肝炎友の会(札幌)は他の治療法も加えるよう国に要請している。 岩見沢市の男性(57)は二十二年前にB型肝炎と診断された。福祉施設で働くが、最近疲れが取れない。「早期退職も考えている」。肝炎と判明した三十年後に亡くなった知人の姿が、まぶたに焼き付いて離れないという。 治療に使っているのは、抗ウイルス剤のラミブジンとアデフォビル。症状によっては一生、のみ続けなければならない。検査も含め道の制度により医療費の自己負担限度額は月一万二千円に抑えられている。しかし、国の制度に一本化されると、助成対象外となり、負担は二倍以上に膨らむ。 与党案は月約七万円かかるインターフェロン治療を所得に応じ、負担限度額を一万-五万円に、民主党案は○-二万円にする内容。今週にも両案の一本化協議が始まる。実施されると、インターフェロンの治療患者は現在の二倍の年間十万人に増えるという。 道のような単独助成のない自治体の住民には朗報だが、同会の渡辺寿夫会長は「三百五十万の肝炎患者にとって、インターフェロンを使えるのは一部。B型肝炎の高齢患者や肝硬変患者などは助成対象とならず、道の制度より後退している」。 一九七四年度に始まった道の助成はインターフェロン以外の治療や検査などにも給付している。約一万四千人が受給しているが、国の制度のみになると、助成を受けられるのはその数分の一で、中には負担が増える人も出てくるとみられる。 道は「助成そのものは続ける」(保健医療局)考えだが、財政難もあり、国の制度が実施される場合、内容を見直す可能性がある。同会は近く国会議員や厚生労働省にも助成対象拡大を要請するとともに、道にも単独助成を最低でも、現状のまま維持するよう求める。 男性にとって、肝炎感染で思い当たるのは予防接種の回し打ちだけ。「肝炎の原因のほとんどが医療行為なのに、この対策だけですむのか。患者全員が少しでも利益の得られる制度にしてほしい」。そう祈っている。(北海道新聞 引用)
2007年12月5日水曜日
STV内山アナが「アタックヤング」卒業
STVラジオ「アタックヤング」火曜深夜のパーソナリティー、内山佳子アナ(37)が25日の放送をもって番組を卒業することになった。4日深夜(深夜0時~0時50分)の放送でリスナーに向け発表する。同アナは8年9カ月にわたり同番組を担当中。中学・高校生のアスリートを幅広く取材、紹介してきた。来年4月に第1子を出産予定で、産休・育児休暇のため卒業を決めた。後任には同局の近藤麻智子アナ(27)が来年1月1日深夜から登場する。(日刊スポーツ 北海道版 引用)
2007年12月4日火曜日
石綿労災 道内、新たに22事業所 全国522事業所 支援団体分析
アスベスト(石綿)の健康被害で、患者らの支援団体「中皮腫・じん肺・アスベストセンター」(東京)は三日、二○○五、○六両年度に、少なくとも道内二十二事業所を含む全国の五百二十二事業所(建設業を除く)で労災認定者が新たに出ていたとの分析結果を発表した。 厚生労働省は○五年七、八両月、○四年度以前に労災認定者があった道内九事業所を含む計四百十五の事業所名を公表した。 その後は全体の認定数など以外は明らかにしていない。認定者が新たに出た事業所が多数に上り、同省に事業所名の開示を求める声が高まりそうだ。 同センターは四月、各都道府県労働局に石綿労災に関する情報公開を請求。事業所名は非公開だったが、労基署単位で開示されたデータを分析した。 その結果、二年間に石綿で認定された三千三百六十五件のうち、建設業以外の千九百六十五件は少なくとも七百二十六の事業所で起きていたことが判明。○五年に公表された事業所名の資料と照合し、新たに認定者が出た事業所が、少なくとも五百二十二に上ることが分かったという。 道内の労災認定患者はこれまで九事業所十三件が公表されていたが、今回で三十一事業所五十五件となった。疾患別内訳は肺がんが十八件、中皮腫が三十七件で、すべて男性。 同センターの名取雄司所長は「道内でも札幌など一部地域だけではなく全域に被害が出たことがはっきりした。特に木材や紙製品関連の認定者が多いのが北海道の特徴で、分析が今後必要」と指摘する。 厚労省補償課は「事業所名は公表に向けて時期などを検討している」としている。 問い合わせは、同センター、フリーダイヤル0120・631202へ。(北海道新聞 引用)
2007年12月3日月曜日
美幌町の教会全焼で2人死亡
2日午後7時10分ごろ、美幌町豊幌の天理教美重(よししげ)分教会兼住宅から出火、木造2階建ての住宅部分を全焼した。焼け跡から男性の2遺体が見つかった。 美幌署の調べでは、1人は教会長の渡辺嘉三郎さん(83)と確認。もう1人は同居していた二男則史さん(54)とみて身元確認を急いでいる。 渡辺さんらは2人暮らしだったという。同署は住宅部分から出火したとみて、出火原因などを調べている。