道内の被爆者九人が国に原爆症の認定を求めている訴訟で、原告や支援者が六日、札幌市内で支援を求める署名活動を行った。札幌地裁の判決を五月十九日に控え、原告は「全国的にも注目されている判決。道民も関心を寄せてほしい」と呼び掛けた。
原爆症認定をめぐる集団訴訟で、国はこれまで六地裁すべてで敗訴し、今月から認定基準を緩和。四月以降、判決が出されるのは札幌地裁が最初で、他の訴訟への影響も大きいとみられる。
署名活動では「新認定基準でも疾病や爆心地からの距離などで被爆者を線引きしており、抜本的解決にはほど遠い」と市民に訴えた。
原告団長安井晃一さん(84)は「国の新基準は、これまでの判決よりも認定範囲が狭い。札幌地裁の判決で、司法の判断が正当だという流れを定着させたい」と話していた。
2008年4月7日月曜日
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