石狩川流域の四十六市町村が共通の課題を議論しようと一九九一年にスタートした「石狩川サミット」(丹保憲仁実行委員会会長)が二十周年を迎えるのを前に、記念の講演会とシンポジウム「人と水」が二十三日、札幌市の北海道開拓記念館で開かれた。
旭川市の西川将人旭川市長をはじめ各自治体の首長や担当者を中心に約百人が参加。元国土交通省河川局長の竹村公太郎・リバーフロント整備センター理事長や丹保会長らが基調講演した。
竹村さんは百年後には地球温暖化で本州が亜熱帯化し、北海道が「大穀倉地帯として、日本の切り札になる」と述べた。その一方で、肥料の原料となるリン鉱石の枯渇が近づいていることなどを指摘。ふん尿を下水に流すのではなく「有効利用する社会」への転換も求めた。
丹保会長も、乾式トイレでふん尿を肥料の原料として農業生産に回し、水の循環とは切り離す「エコサニテーション」の考え方を紹介。最後に西川旭川市長ら四人の首町が、各地域の取り組みなどを紹介し、意見を交わした。
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