2007年9月30日日曜日
11万人「史実消すな」 沖縄戦自決への軍関与削除 県民大会で怒りの声
沖縄戦の集団自決への日本軍の関与や強制を示す高校教科書の記述が削除された問題に抗議する「教科書検定意見撤回を求める県民大会」が二十九日、沖縄県宜野湾市の海浜公園で開かれた。一九九五年の米兵による少女暴行事件に対する抗議集会の八万五千人を大きく上回る十一万人(主催者発表)が集まり、「沖縄戦の史実を消すな」などと怒りの声を上げた。 県議会や県PTA連合会などが全県的に実行委員会を組織して超党派で開催。実行委は今後、仲井真弘多知事ら約二百人の要請団を組織し、十月十六日に首相官邸や文部科学省を訪れ、検定意見の撤回を求める。全島的な抗議表明に政府の対応が注目される。 沖縄戦の激戦地、同県糸満市摩文仁(まぶに)の平和祈念公園で採火した「平和の火」を約三十キロリレーして運び、会場で点火して開会。仲井真知事は「悲惨な沖縄戦による県民の悲しみは今でも癒えない。集団自決への日本軍の関与は覆い隠せない事実。沖縄県民の思いを受け止めない文部科学省の態度はきわめて遺憾だ」とあいさつした。 集団自決を目の当たりにした生存者の証言のほか、高校生も登壇して真実を求めるメッセージも朗読された。最後に「集団自決に軍が関与したことは明らかで、記述削除は歴史の歪曲(わいきょく)」として、検定意見の撤回と記述回復を求める決議を採択した。 (北海道新聞 引用)
2007年9月29日土曜日
時効成立男を提訴 札幌・信金職員殺人 遺族が賠償請求
一九九○年十二月、札幌市西区の信金職員生井宙恵(なまいみちえ)さん=当時(24)=が殺害された事件で、生井さんの遺族が二十八日、殺人容疑で指名手配され、捕まらないまま公訴時効が成立し、現在も所在不明の男(39)を相手取り、一億三百万円の損害賠償を求めて、札幌地裁に提訴した。所在不明の「元容疑者」が提訴されるのは異例。口頭弁論では、男が出廷しなくても、原告側が男の犯行を立証できれば、裁判所は原告側の訴えを認めることになる。 提訴したのは、生井さんの母澄子さん(71)と妹。 原告側代理人の山田広弁護士(札幌)によると、所在不明の男に訴状は送付できないが、裁判所が一定期間、掲示板に訴状を提示することで男が受け取ったとみなす「公示送達」を決定すれば、口頭弁論が開かれる。原告側は、刑事裁判に付されなかった男を、民事裁判で「犯人」と認定させたい考えだ。 口頭弁論が実現すれば、原告側は男が加害者であることを立証するため、生井さんが所持していた預金通帳に男の指紋が付着していたなどの捜査資料を証拠として提出する方針。遺族の証人尋問も申請する予定で、弁論は数回にわたることが見込まれる。 山田弁護士は「弁論になる可能性は高く、勝訴できる」と説明。判決の権利は十年間有効で、男の所在が明らかになった場合、財産の差し押さえも可能という。澄子さんは「仏前に勝訴の判決文を供えて、娘の無念を晴らしたい」と話している。(北海道新聞 引用)
2007年9月28日金曜日
消防長、辞任へ 北見断水時に宴会 引責辞任は否定
【北見】北見市内で発生した大規模断水の際、私用の会合に出席するため断水対策本部を欠席していた北見地区消防組合のトップを務める新井山(にいやま)勉消防長(59)は二十七日までに、同組合管理者の神田孝次・北見市長に辞表を提出し、神田市長が受理していたことが分かった。新井山消防長は三十日付で辞職する。 新井山消防長は初の大規模断水が起きた六月二十三日、地元の寺の檀家(だんか)の会合に参加し、宴会にも出席してそのまま市内のホテルに宿泊。翌二十四日も私用で旭川に出かけ、二日間で断水対策本部の会議を十回以上欠席。給水活動にあたった消防関係者や市民の批判を浴び、神田市長の任命責任も問われていた。 新井山消防長は取材に対し「前々から後進に道を譲りたいと考えていた。引責辞任ではない」と話している。 (北海道新聞 引用)
2007年9月26日水曜日
年金手帳241冊放置 壮瞥町も放置
【壮瞥】胆振管内壮瞥町は二十五日、町民から預かった一九六一-七○年の国民年金手帳二百四十一冊が返却されないまま、役場のロッカーにしまわれていたと発表した。手帳は持ち主死亡の分を除き、社会保険庁の記録と照合した結果、相違はなく、受給額に影響はないという。 町住民課によると、見つかった手帳はそれぞれ五年分の納付記録が記されており、紛失を防ぐため町が便宜的に預かったとみられる。二百三十六人分にあたり、「当時町内で年金保険料を納付していた人の一割前後にあたる」という。 町は「誠に遺憾な事態」とし、持ち主がすでに亡くなっている七十八人分を除く百五十八人分を近く返却する。 (北海道新聞 引用)
2007年9月24日月曜日
道東海大が5年ぶりの優勝/北海道6大学
<北海道6大学野球:道東海大5-3苫小牧駒大>◇23日◇苫小牧緑ケ丘 道東海大が5年ぶり6度目の秋季リーグ優勝を果たした。初回から攻め立て、犠打と四球を挟み4連打で苫小牧駒大の先発投手をKO。この回に打者9人で4点を奪い、試合の主導権を握った。3回に2点、5回に1点を返されたが7回に1点を追加し、逃げ切った。就任11年目の高橋葉一(よういち)監督(42)は「(優勝を狙えるという)変なプレッシャーに負けないように戦ってきた。重圧をはね返せた」と喜んでいた。(北海道新聞 引用)
2007年9月23日日曜日
厚岸・豊島さんの絵本「いのちのいろえんぴつ」題材 テレビドラマ来春放送
【厚岸】二○○三年に脳腫瘍(しゅよう)のため十一歳で亡くなった町内の豊島加純(かすみ)さんの絵と詩を収めた絵本「いのちのいろえんぴつ」(教育画劇)を基にしたドラマが来春、テレビ朝日系で全国放送される。主役はTOKIOの国分太一さん。ロケの大半は厚岸で行われており、生きることの意味を考えさせる加純さんの物語が、厚岸の風景とともに全国の視聴者に伝えられる。 脚本は、テレビドラマ「僕の生きる道」「ファイト」などで知られる橋部敦子さん。札幌から厚岸町内の小学校に赴任してきた男性教師を主人公に、病魔に侵され余命わずかな少女や両親、同僚教師らとの心の交流を描く二時間-二時間半のドラマだ。 国分さんは男性教師役で加純さん役には藤本七海さん、加純さんの両親には杉本哲太さん、高橋由美子さんという配役。加純さんに色鉛筆とノートを渡して詩と絵を描くきっかけを与える小山内美和子教諭役は原田美枝子さんが演じる。 テレビ朝日の中込卓也プロデューサーは「絵本を見て心を動かされ、加純さんの両親ら関係者に取材を重ねた」という。ドラマの主人公は架空の人物とし、実話に基づくフィクションではあるが、「教室の窓外の風景一つでもリアリティーを大切にしたい」と、ほぼ全編、厚岸でロケすることに決めたという。 ロケは八月末以降、厚静小や休校となっている糸魚沢小などで二度行われ、町民もエキストラとして多数出演。十九日には、厚岸水産高校グラウンドで運動会の風景の収録が行われ、国分さんは子供たちに囲まれて笑顔を見せた。十月下旬にも最終のロケが行われる。 加純さんの母香苗さん(38)=町内在住=は「脚本を読んで、加純の周囲にいてくれた人たちの気持ちがすごく見えた。ドラマはいま生きている人へのメッセージと感じます」と話している。 絵本「いのちのいろえんぴつ」は尾幌小六年だった加純さんが亡くなる数カ月前に不自由な左手でつづった絵と詩を基に、こやま峰子さんが文を、マイケル・グレニエイツさんが絵を担当。発行元の教育画劇によると、現在までに三万三百部発行されている。(北海道新聞 引用)
2007年9月22日土曜日
アイシン北海道 タイミングチェーンケースの生産開始 来春からフル稼働
【苫小牧】アイシン北海道(苫小牧、栗原大介社長)は二十一日、エンジン内の吸排気を制御するチェーンを収めるタイミングチェーンケース(TCC)の生産を開始した。当初は月産三万個を予定し、順次体制を整えて二○○八年四月からフル稼働し、月間十四万個を生産する。 同社は四月から自動変速機(AT)部品「バルブボディー」の生産を行っている。バルブボディーと並ぶ主力商品TCCの生産開始で、生産をまだ始めていない製品はエンジン冷却水を循環させる「ウオーターポンプ」だけとなった。 TCCを製造する十三ラインのうち、三ラインが既に設置済みで、欧州向けディーゼル車用の一ラインが稼働。従業員はラインに備え付けられた機器を使い、成型されたアルミの表面を切削したり、穴を開けたりして製品を仕上げた。ミリ単位のズレも許さない厳しい検査を経て完成した製品は、JRのコンテナで愛知県のアイシン精機西尾工場に送られて五日後に到着する。 残るウオーターポンプは、来年五月に生産を開始する計画。来夏にはバルブボディー月産二十三万個、TCC同十四万個、ウオーターポンプ同二十万個のフル生産体制が整う。(北海道新聞 引用)
2007年9月21日金曜日
千歳の自然楽しんで 有志25人ネイチャーガイド倶楽部設立 会員募集
【千歳】フィッシングガイドや乗馬、キャンプ用品販売など、市内でアウトドア関係の仕事に携わる二十五人が、このほど「ネイチャーガイド千歳倶楽部」を設立した。今井等代表は「メンバーの経験を役立て、千歳の自然のすばらしさを発信したい」と意気込んでいる。 自然とかかわる活動をしている市民らが連携し、千歳の自然を市内外の人にPRしようと、昨年九月に準備会を組織し、今月一日に正式に発足した。子供たちに自然とふれあう機会を与えること、地域活性化、アウトドア関連のガイド育成などを目指している。 同倶楽部内には「キャンピング」「カヌー」「マウンテンバイク」など九つの部門を設置し、さまざまな企画に応じて各部門がアイデアを出し合う。十月には幸福二丁目の私有地に「倶楽部の発信基地」をつくり、キャンプやバーベキューができるスペースなどを整備するという。 十五、十六日には同倶楽部の初めての企画「馬で釣りに行こう」を支笏湖畔で実施。会員や一般客十五人が参加し、ホーストレッキングやキャンプ、魚釣りを楽しんだ。 来年の雪解け後に本格的に活動を始め、学校や町内会と連携して親子対象の「自然塾」などを開催する予定だ。会員も募集中。 問い合わせは今井代表(電)090・8272・7974へ。(北海道新聞 引用)
2007年9月19日水曜日
「カリスマ美容師」を逮捕 顧客から3百万円詐取
大阪府警南署は18日、定期預金の運用資金名目に顧客から現金300万円をだまし取ったとして、詐欺容疑で大阪府東大阪市森河内西、美容師河田圭詞容疑者(47)を逮捕した。 同署によると、河田容疑者は関西で有名な「カリスマ美容師」という。 調べでは、河田容疑者は2005年8月、当時経営していた大阪市中央区の美容院で、顧客の女性会社員(61)を接客中に「高金利の定期預金がある」などと持ち掛け、その後、架空の金融商品の内容を携帯メールで送信。現金300万円を自分の銀行口座に振り込ませ、だまし取った疑い。 河田容疑者はさらに同年9月末までに、女性に計約300万円を振り込ませていた。「借金が約8000万円あり、会社の経営が苦しかった」と供述している。 女性は「カリスマ美容師で有名なので信用した」と話しているという。(北海道新聞 引用)
2007年9月18日火曜日
夜間ばんえい好調 日中比5・5%増 ネット馬券後押し
【帯広】本年度から帯広市が帯広競馬場で単独開催しているばんえい競馬で、六月から始まった初のナイトレースが十七日閉幕した。計四十二日間の馬券販売総額は三十六億三千百八十一万円で、一日平均では八千六百四十七万円と、本年度の日中開催(二十四日間)の八千百九十八万円を5・5%上回った。 中でもインターネットによる販売が好調で、ナイターの一日平均は、日中開催に比べ33・2%増の千六百十九万円となった。帯広市は「ナイター開催をしている競馬場は少なく、ほかの競馬場のレース終了後にファンがネットで購入した」とみている。 また、馬インフルエンザ感染拡大の影響で、中央競馬が中止になった八月十九日には、期間中最高の一億四千五十九万円の売り上げを達成した。 ナイターの総入場者数は七万九千三百十四人、一日平均は千八百八十八人で、大型連休を含む日中開催を同7・5%下回った。 ナイターは日中開催より三時間半遅い、午後二時半-午後九時ごろに開催。帯広市は今年、コースに「光の森」をイメージしたカラフルな電飾や、場内にビアガーデンを設置するなど集客に取り組んできた。 (北海道新聞 引用)
2007年9月17日月曜日
来月スタートの緊急地震速報 不安いっぱい JR、広範囲で検証必要 病院、患者にどう伝達
大地震が発生した時に、震源地付近での観測データをいち早く解析し、大きな揺れが来そうな地域などを発表する気象庁の「緊急地震速報」の一般向け運用が、十月一日から始まる。ただ、発表から揺れの到達までの時間が数秒から数十秒と短いため、不特定多数の人々に混乱なく情報を伝えることは難しいとみられ、道内の集客施設や病院などは利用に二の足を踏んでいる。 速報は、NHKや民放各局がテレビなどで伝えることを決めているほか、専用端末を購入したり配信事業者と契約すれば、直接入手することもできる。 JR北海道は、グループ会社を通じて情報を入手できる態勢を整えたが、乗客らへの具体的な周知方法は決めていない。同社は「対象とされるエリアが広いため、具体的に線路上に影響があるのかどうか検証が必要」と困惑気味。当面、十月一日から同社の釧路支社管内で試験運用を始める予定だが、詳細は決まっていないという。 道内にスーパー三十店舗を展開するイオン北海道(札幌)も「情報入手から揺れが来るまでの時間が短いため、避難誘導など安全確保策と並行で進めなければマイナスに働く場合がある」と慎重な構え。 道内十三店舗のイトーヨーカドーも「検討中」として、十月一日の導入は見送る見通し。 また北大病院(札幌)、手稲渓仁会病院(同)、釧路市立病院、函館五稜郭病院なども、具体的な導入予定はないとする。札幌市内の総合病院の担当者は「情報を入手しても手術室に連絡する程度の時間的余裕しかないのではないか。入院・外来患者にどう伝えるかは難しい問題」と話す。 気象庁は「速報は避難するためのものではなく、できる限り危険な場所から離れ、身を守ることが目的。その前提で活用の仕方を考えてほしい」(地震火山部管理課)と訴える。 災害問題に詳しい防災システム研究所(東京)の山村武彦所長は「気象庁は誘導システムなど活用の仕方についてもっと検証し、具体的に示すべきだ。不十分なままではかえって混乱を招く」と指摘している。(北海道新聞 引用)
2007年9月15日土曜日
岩見沢の通り魔 被告、起訴事実を認める
【岩見沢】岩見沢市東町の住宅街の路上で五月、看護師横堀幸子さん=当時(51)=を刺殺したとして、殺人罪などに問われた三笠市堤町七、トラック運転手佐藤清隆被告(34)の初公判が十四日、札幌地裁岩見沢支部(井上秀雄裁判長)で開かれ、佐藤被告は起訴事実を認めた。 検察側は冒頭陳述で、「職場の同僚から日常的に厳しい注意を受けることが多かった」とし、事故当日も運転するトラックで自損事故を起こし、上司から注意を受け「うっぷん晴らしのために女性を殺害しようとした」と指摘した。 起訴状によると、佐藤被告は五月二日午後七時五分ごろ、岩見沢市東町一の八付近の路上で、面識のない横堀さんの背中を牛刀で刺し殺害した。(北海道新聞 引用)
2007年9月14日金曜日
石屋製菓不祥事発覚1カ月 体制見直し急ぐ 再開時期は流動的 「パーク」準備に時間
人気商品「白い恋人」の賞味期限改ざんなど、石屋製菓(札幌)の不祥事が発覚してから十四日で一カ月。社内では生産ラインの点検や組織見直しなど、操業再開に向けた準備作業が急ピッチで進められている。ただ、再開時期については意見が割れており、北海道土産の「横綱」が店頭に戻る日は依然流動的だ。(佐藤宏光、加藤木あずさ) 「マチのお菓子屋さんから(きちんとした)株式会社へ」(島田俊平社長)の脱皮を目指す同社。体制見直しを主導しているのはコンサルタント会社や森永製菓など「食品のプロ」だ。 「社員食堂を閉鎖するなんて、食品メーカーとしてとんでもない」。生産ラインの視察に訪れた森永製菓の担当者の言葉に島田社長は驚いた。 食堂は昨冬調理担当者が辞めてから閉鎖され、社員は昼食を持参するようになった。指摘を受けたのは、仮に社員から病原性大腸菌O157などの感染者が出た場合、昼食持参だと感染源の特定が困難になり対応が遅れるからだ。島田社長は食堂復活を即断した。 ほかにも《1》工場の作業服を従業員が持ち帰って洗濯していた《2》水道の蛇口が低く指先が触れる恐れがある《3》原料搬入と製品搬出のルートが一部で交差していた-など指摘は多岐にわたり、同社は対応を急いでいる。 十日午前、本社会議室に主任以上の社員二十二人が集められた。現状を報告した島田社長が意見を求めると、製造現場担当の男性社員が手を挙げた。「職場でまとめた意見書を提出してもいいでしょうか」 トップに現場の情報が伝わらない風通しの悪さが不祥事の一因とされたのを受け、毎週開くようになった社内連絡会。島田社長は「社員の声に経営側がちゃんと反応すれば社員からもっと声が上がる」と力を込める。 同社は操業停止後も全員出社を貫く。清掃やクレーム対応、取引先への謝罪に加え、食の安全に関する講習会にも積極的に参加させている。今後は道内の食品工場視察も実施、意識改革を徹底する構えだ。 同社は二十五日に道、札幌市に改善計画を提出。その後、試験操業をへて操業再開時期を判断する。大腸菌群や黄色ブドウ球菌が見つかったアイスクリーム、バウムクーヘンは当面生産を見送り、「白い恋人」と「美冬」の再開を優先させる方針だ。 意見が割れているのは年間五十万人が訪れる観光施設「白い恋人パーク」の扱い。「白い恋人」だけなら操業再開は十月下旬から十一月上旬の見通しだが、パークを同時再開する場合、十一月下旬から十二月にずれ込む可能性がある。目玉のケーキバイキング向けの洋生菓子の生産体制確立に時間がかかるためだ。 土産物としての商品だけに、操業再開時のイメージ回復は重要課題。島田社長は「早く操業再開したいという気持ちと、焦ったらだめだという気持ちの中で悩んでいる」と打ち明ける。 (北海道新聞 引用)
2007年9月13日木曜日
スーパー強盗、6容疑者逮捕 札幌
札幌市中央区のスーパーで六月、現金約五百三十万円が奪われた強盗事件で、札幌西署などは十二日、強盗の疑いで、同市北区新琴似八の一二、建築会社社長生田目弘幸(45)、同市豊平区平岸四の三、無職阿部秀明(27)ら六容疑者を逮捕した。 調べでは、六容疑者は六月二十四日午後二時三十五分ごろ、同市中央区南七西二三のスーパー「ユアーズなんまる」二階事務所に押し入り、女性事務員に包丁を突きつけ、現金約五百三十万円を奪った疑い。 同署によると、六容疑者は実行役三人、運転手役や見張り役などと役割分担した。同署などは六月に同市西区、中央区で起きた連続強盗事件の関与も調べている。(北海道新聞 引用)
2007年9月12日水曜日
道内金融機関の純利益654億円 06年度 過去20年で最高
二○○六年度の道内金融機関(三銀行、二十五信金)の純利益の合計額が、過去二十年間で最高の六百五十四億円に達したことが十一日、日銀札幌支店の調査で分かった。バブル経済のツケである不良債権処理をほぼ達成し、貸出先の倒産に備えた貸倒引当金など「信用コスト」を抑制できているためで、道内金融機関の収益力の順調な回復ぶりを示している。 調査によると、旧拓銀を含む道内行と信金の純利益の合計額は、一九八八年度の四百七十五億円をピークに減少傾向をたどり、旧拓銀が住専の不良債権処理に苦しんだ九五年度には八百七億円の純損失を計上した。しかし、不良債権処理の進展に伴い、○三年度から純損益はプラスに転じ、バブル期の実績もしのぐほどに回復。○五年度の六百十三億円から二年連続で過去最高を記録した。 収益力回復の原因について、同支店は、不良債権処理の費用である信用コストの減少と、長期金利上昇による有価証券運用益の増加を指摘。特に貸出先の倒産に備えた貸倒引当金などの信用コストは、旧拓銀破たん翌年の九八年度には千七百六十六億円と膨らんだが、○六年度には二百四十四億円にまで圧縮された。 上野正彦支店長は「収益力回復を生かし、金融機関は道内企業を金融面から支えて道内経済の活性化に努めてほしい」と話している。(北海道新聞 引用)
2007年9月11日火曜日
ススキノ再開発へ研究会 商業ビル団体など 老朽化対策が課題
札幌・ススキノ地区の商業ビルを運営する企業でつくる札幌薄野ビルヂング協会(藤井英勝会長)は十日、ススキノの再開発に向けた研究会を設立した。老朽化が進むビルの建て替え促進でススキノを活性化し、JR札幌駅前や大通地区に対する競争力をアップさせたい考えだ。 研究会は同協会メンバーのほか、札幌市や日本政策投資銀行、北洋銀行、大成建設、岩田地崎建設などが参加。座長は毛利稔・北海道振興社長が就任した。 同協会によると、ススキノの商業ビルの多くは一九六○-七○年代に建設され、老朽化対策が課題だ。同協会所属の八十七棟のうち、十年以内に耐震化が必要なのは過半数の四十五棟に上るという。ただテナントの一時移転先の問題などで建て替えが進まず、「女性は札幌駅中心に流れており、ススキノだけが取り残されてしまう」(毛利座長)と危機感を募らせる。 同研究会は《1》テナントの一時移転先の確保《2》ビル建て替えの形態-などの情報交換システムをつくり、ススキノの特徴を生かした新たなまちづくりにつなげて行く考えだ。また、カギとなる一時移転先は金融機関の統廃合で生じる廃止店舗を想定している。 さらに各ビルの耐用年数や収入、投資額のバランスを調べ、最適な建て替え時期を探る。今後、新宿区などの先進事例を学び、来年二月までに結果をまとめる。 毛利座長は「建て替えたくてもテナントの移転先の問題で踏み切れないケースもある。環境を整え、再開発の下地をつくりたい」と今後に期待を込める。 (北海道新聞 引用)
2007年9月9日日曜日
スクエアダンス ファクトリーで100人がさっそう 札幌・中央区
米国生まれの「スクエアダンス」のデモンストレーションが八日、札幌市中央区のサッポロファクトリーで行われ、全国の愛好家百人がダンスを披露した。 スクエアダンスはウエスタン音楽に乗って八人一組で踊る。日本協会が全国大会に合わせ、市民に魅力を知ってもらおうと企画した。 踊り手は高齢者がほとんどだが、カラフルなウエスタンシャツやスカート姿でさっそうとダンス。買い物客から大きな拍手を受け、参加者の女性は「若返ったわ」と顔を上気させていた。(北海道新聞 引用)
2007年9月8日土曜日
偽グッチなど222点、販売目的で所持 苫小牧 リサイクル店主逮捕
【苫小牧】苫小牧署は八日までに、商標法違反(販売目的所持)の疑いで、苫小牧市有珠の沢町七、リサイクル店経営北角典子容疑者(47)を逮捕した。 調べでは、北角容疑者は七日、経営する同市双葉町一のリサイクル店で、「ルイ・ヴィトン」のショルダーバッグの偽造品を販売するため展示していた疑い。同署はルイ・ヴィトンの偽造品百三点のほか、シャネル、グッチなどの偽造品計二百二十二点を押収した。 北角容疑者は二○○一年にリサイクル店を開業。中古の本物を販売するかたわら、インターネットで購入した偽造品を扱っていたという。(北海道新聞 引用)
2007年9月7日金曜日
洞爺湖の水でサミットPR 東京ミッドタウンに展示
来年七月の北海道洞爺湖サミットをPRしようと、洞爺湖の湖水と有珠山の噴石が東京都港区の東京ミッドタウンに展示され、来場者の目を引いている。 スルガ銀行(静岡県)ミッドタウン支店がギャラリーに開設した「d-labo」(ディー・ラボ)。約五十ある引き出しの中に作品を展示する仕組みで、今回は「にっぽん周遊」と題して四十七都道府県に呼びかけ、地域を象徴する名産を出品してもらった。 道東京事務所は「来年のサミットをアピールできるものを」と、胆振管内洞爺湖町に依頼。湖畔でくんだ約○・四リットルの水と二○○○年の噴火で飛来した噴石二個が八月下旬に届いた。 青森のリンゴや山梨のワインなど各地の名物が並ぶ中、北海道の大自然をイメージさせる水と石が独特の存在感を放っている。十月末まで。(北海道新聞 引用)
2007年9月5日水曜日
商店地下に防空壕跡 札幌・二条市場そば
観光客でにぎわう札幌市中央区の二条市場近くの商店の地下に、忘れ去られた防空壕(ごう)跡がある。太平洋戦争が始まった一九四○年代、商品を貯蔵する石室を改造し、米軍機の空襲に備えていた。終戦から六十二年。時代は移った。札幌軟石の石室は今、外国人も足を運ぶ名所の地面の下で、倉庫として、平和な時を刻んでいる。 防空壕は二条市場向かいの業務用食材販売、桑原商店(桑原金蔵社長)の地下にある。同商店は一八九二年(明治二十五年)創業。防空壕の存在を知る人は今、同地域の商店街関係者にもほとんどいないという。 金蔵さん(83)の弟で仕出し会社会長の桑原金二さん(78)によると、四一年(昭和十六年)ごろ、大正時代に造られた石室を防空壕に改造した。広さが縦七メートル、横三・五メートル、高さ二・三メートルほど。壁は札幌軟石で頑丈に組まれ、空襲時には従業員ら十数人が避難できるようになっていた。 市場側の壁の右下には当時、外から防空壕に逃げ込む入り口とつながる地下道があった。地下道は人間がはって移動できるくらいの広さで、長さは約十メートル。「若いころ炭鉱にいた近所の人が一カ月かけて掘った」と、当時十歳だった金二さんは言う。金二さんの記憶によると、戦時中は二条市場にも防空壕が二、三カ所あったという。 幸い防空壕が使われることはなかった。金二さんは「予行演習で一、二回入ったくらいだったが、焼夷(しょうい)弾が直撃したらと緊張したのを覚えています」と振り返る。 終戦直後、地下道は土砂で埋め、入り口もコンクリートでふさぎ、防空壕は四年ほどで役割を終えた。再び本来の役割に戻った倉庫は「夏は涼しく、冬暖かいので商品の保管に最適」(同商店)として、今も現役だ。 「防空壕なんて使う時代が二度と来ないでほしい。世界の平和を祈りたい」。金二さんは倉庫に降りる階段を見ながら、静かに、力強く語った。(北海道新聞 引用)
商店地下に防空壕跡 札幌・二条市場そば
観光客でにぎわう札幌市中央区の二条市場近くの商店の地下に、忘れ去られた防空壕(ごう)跡がある。太平洋戦争が始まった一九四○年代、商品を貯蔵する石室を改造し、米軍機の空襲に備えていた。終戦から六十二年。時代は移った。札幌軟石の石室は今、外国人も足を運ぶ名所の地面の下で、倉庫として、平和な時を刻んでいる。 防空壕は二条市場向かいの業務用食材販売、桑原商店(桑原金蔵社長)の地下にある。同商店は一八九二年(明治二十五年)創業。防空壕の存在を知る人は今、同地域の商店街関係者にもほとんどいないという。 金蔵さん(83)の弟で仕出し会社会長の桑原金二さん(78)によると、四一年(昭和十六年)ごろ、大正時代に造られた石室を防空壕に改造した。広さが縦七メートル、横三・五メートル、高さ二・三メートルほど。壁は札幌軟石で頑丈に組まれ、空襲時には従業員ら十数人が避難できるようになっていた。 市場側の壁の右下には当時、外から防空壕に逃げ込む入り口とつながる地下道があった。地下道は人間がはって移動できるくらいの広さで、長さは約十メートル。「若いころ炭鉱にいた近所の人が一カ月かけて掘った」と、当時十歳だった金二さんは言う。金二さんの記憶によると、戦時中は二条市場にも防空壕が二、三カ所あったという。 幸い防空壕が使われることはなかった。金二さんは「予行演習で一、二回入ったくらいだったが、焼夷(しょうい)弾が直撃したらと緊張したのを覚えています」と振り返る。 終戦直後、地下道は土砂で埋め、入り口もコンクリートでふさぎ、防空壕は四年ほどで役割を終えた。再び本来の役割に戻った倉庫は「夏は涼しく、冬暖かいので商品の保管に最適」(同商店)として、今も現役だ。 「防空壕なんて使う時代が二度と来ないでほしい。世界の平和を祈りたい」。金二さんは倉庫に降りる階段を見ながら、静かに、力強く語った。(北海道新聞 引用)
2007年9月4日火曜日
クマザサ原料の無添加せっけん 登別の会社発売
【登別温泉】クマザサ製の茶と竹炭パウダーに、サケコラーゲンを加えた無添加のせっけん「しっとりぷりんぷりん石鹸(せっけん)」を、北海道熊笹本舗(登別)が発売した。 竹炭が汚れを吸着するほか、茶に殺菌と保湿の効果があるという。倶多楽湖周辺に自生するクマザサを原料に使い、三年がかりで開発した。 百グラム二千五百二十円。坂井昭一社長が敏感肌の久美子夫人の意見を参考に完成させただけに「愛情もたっぷり」と自信満々だ。同社は(電)0143・84・3314。(北海道新聞 引用)
2007年9月3日月曜日
「ワイン」担保に融資 道銀、商工中金 北海道ワインに
北海道銀行と商工中金は二日、北海道ワイン(小樽)に対し、同社製ワインを担保にしたシンジケートローン型動産担保融資(ABL)を組成することを決めた。両金融機関が枠組みを構築し、実際の融資には小樽、北海両信金も参加。四金融機関合わせて三億円の融資枠を設定する。道銀がABLを組成するのは初めてだ。 今回の枠組みでは、生産されたワインと販売後の売掛金、受取手形などに担保設定し、売掛金を回収する預金口座にも質権を設定する。生産から販売、回収までの事業サイクルを担保にすることによって、不動産担保に頼らず機動的に融資することができるという。 北海道ワイン側は、金融機関に対し、事業サイクルが順調であることを示すため、定期的に生産状況や担保情報を報告する。融資で得た資金は運転資金にあてる。 同社はワイン販売量で道内一位、全国六位。国産ブドウの使用量は全国一位で、金融機関側は長期熟成させる技術力などを評価した。道内のABLの事例としてはほかに、北洋銀行が野菜や和牛などを担保に三件の融資を行っている。 (北海道新聞 引用)
2007年9月2日日曜日
北大病院での脳死移植終了
北大病院(札幌市北区)は一日午後十一時半ごろ、埼玉県の深谷赤十字病院で臓器移植法に基づく国内六十例目の脳死と判定された男性から摘出された肝臓の移植手術を終えた。 同病院によると、患者の容体は安定し、移植した肝臓は順調に機能しているという。 同法による脳死移植は国内五十九例目。手術は同病院臓器移植医療部副部長の古川博之特任教授らのチームが一日正午ごろから開始し、肝臓を劇症肝炎の三十代男性に移植した。 古川特任教授は、記者会見で「おなかの中の癒着もなく、素早く手術を進めることができた。一カ月ぐらいで退院できるのではないか」と述べた。(北海道新聞 引用)
2007年9月1日土曜日
とれたて野菜安いよ! 元気ショップで大収穫祭 札幌・大通
障害者が手作りした製品を販売する札幌市中央区の「元気ショップ」(地下鉄東西線大通駅コンコース内)で二十九日、野菜を期間限定で特売する「大収穫祭」が始まった。 元気ショップは昨年十二月、札幌市が開設し、札幌や近郊の約八十の障害者施設で作られたパンやケーキ、紙製の眼鏡立てなどを販売している。 大収穫祭は初めての企画。北区の「あいのさとアクテビテイセンター」のトマトや空知管内長沼町の「長沼陽風学園」のジャガイモなど、十施設が栽培した野菜十四種類を格安の百円-五百円で販売している。 初日は「一日店長」となった上田文雄市長が「新鮮ですよ」などと呼びかけながら、シイタケ三百パックを無料配布(二十九日のみ)。店内は新鮮な野菜を求める主婦たちでにぎわった。九月四日まで。(北海道新聞 引用)