札幌出身の漫画家おおば比呂司さん(一九二一-一九八八年)が死去して八月で二十年を迎えるのを機に、これまで中央区の札幌市資料館内「おおば比呂司記念室」など三カ所で限定販売していたおおばさんのオリジナルグッズが、さっぽろテレビ塔などの観光名所でも売り出された。
新たな販売場所はテレビ塔のほか、大倉山ジャンプ競技場の売店やJR札幌駅の北海道どさんこプラザ札幌店など。店舗によって扱う商品は異なるが、新千歳空港の一部売店でも二月から発売する。
同記念室を運営するセントラルプロモーション北海道(三島敬子社長)が没後二十年に合わせ、おおばさんの作品をより多くの人に親しんでもらおうと販路を拡大した。
人気の絵はがき(百五十七円)に加え、おおばさんの絵本に登場するウシやヒヨコのぬいぐるみストラップ(七百三十五円)やクリアファイル(三百十五円)を新たに作製。川を上るサケをくわえたクマのストラップは「上るものを捕まえる、として縁起が良く、受験生に人気」(同社)という。
同記念室は一九九五年にオープン。当初は絵はがきやマグカップなどのグッズ売り上げが年間約四百万円あったが、近年は三百万円ほど。市からの補助金の減額もあって資金繰りに苦しみ、販路拡大で売り上げ増を狙う。三島社長は「懐かしいおおばさんの漫画に触れてもらい、貴重な文化をみなさんと一緒に守っていきたい」と話している。
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