2007年12月28日金曜日

新サービス提供 ネット上の応用ソフト 札幌 賃貸物件用

賃貸マンション向けインターネット高速接続サービスのファイバーゲート(札幌)は来年一月から、自社のブロードバンドサービスに、ネット検索最大手の米グーグルが展開するウエブアプリケーション(ネット上の応用ソフト)が快適に使える機能を付加する。スケジュール管理や表計算など使用頻度の高いものを選び、使い勝手を改善して提供。シェア拡大の切り札としたい考えだ。
 ウエブアプリケーションは、パソコンにソフトをダウンロードしなくても、ネット上のアプリケーションを通じさまざまな機能を無料で使える仕組みだが、市販ソフトと比べ操作が難しく、一般の利用者には使いづらいのが難点だ。
 そこで、ファイバーゲートは十月にグーグルからアプリケーションの使用許可を得て、独自サービスの開発に着手。来年一月から、メール、スケジュール管理、表計算など使用頻度の高いウエブアプリケーションの操作性を高めて、自社のサービスに組み込む。「今後は写真データの保存機能を追加することも検討している」(猪又将哲社長)という。
 ファイバーゲートの賃貸住宅物件向けインターネット高速接続サービスは「FGBB」のブランド名で、マンションのオーナー側が料金の全額または大半を負担する方式で展開。OEM(相手先ブランドでの供給)を含め、札幌をはじめ東北、関東、関西などで約二万室と契約している。
 来年には函館や旭川、帯広など札幌以外の道内地域にも事業を拡大する予定で、サービス強化を生かして今後三年間で十万室の契約増を目指す。

2007年12月24日月曜日

老いも若きも情熱あふれる厩務員168人

<連載・ばんえい支えるマンパワー(3)>
 ばんえい競馬では現在、168人の厩務員が従事している。その中で「働くおじいちゃん」として慕われているのが、76歳の定塚俊男厩務員だ。騎手と調教師を経て65歳で1度退職した後に、67歳から定年制のない厩務員となって競馬場に戻った。キャリアを生かして、ばんえいを支える。
 昨年12月の廃止危機を乗り越え、今年から運営形態を変えスタートしたばんえいを、定塚厩務員は競走馬に重ね合わせる。「レースなどで息の入れ方が分からない馬は駄目。いったんバイキ(バック)して呼吸を整え、走りだしたばんえいは強いよ。(ばんえい競馬も)もう大丈夫さ」。
 1959年(昭和34)に騎手になり、その後調教師になった。19年間の調教師生活では通算468勝を挙げた。1度は競馬場を離れ妻昭子さん(79)と芦別の自宅で過ごしていたが、2年後に、旧知の調教師から頼まれ復帰した。「うちでじっとしてるのは性に合わなくてね」。今でも午前2時に起床し、担当馬3頭の調教をつける。「途中でやめたり弱音を吐くことが大嫌い。こうなったら死ぬまで馬をさわっていくよ」と、ばんばとの生活を生きがいにしている。
 今年は、10代の厩務員も加わった。服部厩舎には今春、19歳の新人2人が加わった。長沢幸太厩務員は中学時代から抱いていた「NO・1ジョッキーになりたい」との夢を追う。女性の伊東沙也佳厩務員は、現役馬ではなく「帯広市職員」リッキーの世話係から始まった。「今は1人で馬に乗れるんです。仕事がとても楽しい」。売り上げ好調だった90年代前半、ばんえいには約220人の厩務員がいた。人数こそ減ったが、競馬を支える情熱は薄れていない。

2007年12月19日水曜日

聴覚障害手帳不正 芦別・赤平で133人が再検査対象外

【芦別、赤平】聴覚障害の身体障害者手帳の交付をめぐり札幌の耳鼻咽喉(いんこう)科医(72)の診断書に虚偽記載の疑いがある問題で、旧産炭地の芦別、赤平両市では、道の調査対象に入っていない二○○一年度以前にも、この医師の診断で最重度二級の手帳交付を受けていた人が少なくとも百三十三人に上ることが十八日、両市の調べで分かった。道は手帳取得者に対する聴力の再検査を年明けにも行うが、対象期間の見直しが迫られそうだ。  道は、この医師が関係した申請についての調査対象を、診断書など資料保存が義務づけられている○二年度以降とした。しかし、手帳交付申請が却下・保留された人が芦別、赤平両市に集中していたため、芦別市は一九九九年度、赤平市は九八年度までさかのぼり、残していた資料のコピーをもとに、独自に調べた。  その結果、両市で二級手帳を取得している三百九十八人のうち約80%の三百二十人が、この医師の診断で取得。このうち、道の調査対象期間外の○一年度以前も芦別市で百十五人、赤平市で十八人の合わせて百三十三人いることが分かった。  道と札幌市は、この医師が関係した手帳取得者に対する再検査を行い、実際の障害の度合いと異なる場合は手帳の返還を求める方針だが、○一年度以前の取得者は現時点で再検査の対象としておらず、調査期間の見直しを迫られる可能性がある。道障害者保健福祉課は「市町村から相談があれば、個別に対応することを検討したい」とする。  一方、芦別、赤平両市で、この医師がかかわった申請の割合が高いことについて、医師の代理人の弁護士は「訪れた患者をすべて平等に診断した結果だ。医師は真摯(しんし)に診断している」と話した。

2007年12月15日土曜日

水道局員を装い民家侵入、7000円奪い逃走

14日午後0時25分ごろ、札幌市白石区本通16丁目のアパートの1室に2人組の男が市水道局職員を装って侵入、うち1人が主婦(24)にナイフを突き付け「金を出せ」と脅し、現金約7000円を奪って逃げた。主婦にけがはなかった。白石署が強盗事件として行方を追っている。
 調べでは、2人はともに20-30歳くらい。上下青色の作業着で、白い軍手をはめていた。
 同区内では11月8日にも、水道局員を装った2人組が女性(78)宅を訪問。女性のすきを見て財布から現金8000円を抜き取る窃盗事件が起きており、白石署が関連を調べている。

2007年12月14日金曜日

国産ビール唯一の糖質カット サッポロが「ビアファイン」2月発売

サッポロビールは十二日、標準的なビールより糖質を50%カットしたビール「ビアファイン」を来年二月二十七日に発売すると発表した。競合他社が糖質ゼロの発泡酒を相次ぎ投入する中、国産ビールでは唯一の糖質カット商品となる。健康志向の消費者向けに新たな需要の掘り起こしを目指す。  サッポロでは、通常価格帯のビールでの新商品は八年ぶりとなる。糖質は味わいやコクを決める要素。ホップを水で抽出してうまみを凝縮した独自開発のエキスを原料に加えることで、味わいと糖質半減を両立させた。同社は「他社にない新しい価値を提案できた」(寺坂史明専務)としている。  店頭価格は三百五十ミリリットル缶で二百十円前後の見込み。販売目標は年間二百七十万ケース(一ケースは大瓶二十本換算)。

2007年12月12日水曜日

飼い犬情報、商機の山!? 中小企業支援、分布データ追加

さっぽろ産業振興財団の札幌中小企業支援センターは、現在運用中の商圏分析システム「出店(しゅってん)くん」のデータに、飼い犬の分布状況を新たに加えた。札幌は年々飼い犬の数が増えており、同センターもビジネスチャンスがあると判断。低迷する中小企業の振興策に一役買いたい考えだ。  「出店くん」は、新規開業者などを対象に、札幌市内の指定地域の年齢別人口や競合店の有無など十数項目の商圏データを無料で提供するシステムで、二○○四年に運用を始めた。  提供される飼い犬の分布状況は札幌市などから提供された情報を活用。飼い犬約九万匹を、札幌市内を五百メートル四方で区切った地域ごとに、色別に六段階で多少を表示している。  市内で飼い犬数が一番多かったのは、札幌の歓楽街ススキノ地区で、飼い主は二十代の女性が中心だった。同センターなどによると、札幌市内の飼い犬数は市内の児童数とほぼ同数で、年々増加している。  同センターの西内多喜男・中小企業支援課長は「札幌でも、コンビニエンスストアなどでペット関連商品を扱うなど、消費が年々増加していることからデータを掲載することにした」と説明している。

2007年12月11日火曜日

DC旭川が連覇、全国大会出場へ フットサル道大会

フットサルの第13回全日本選手権道地域大会は8、9の両日、苫小牧市総合体育館で予選リーグと決勝トーナメントを行い、DC旭川が決勝でコリーダ・デ・トロス(札幌)を6-3で下し、2連覇を達成した。決勝に進んだ両チームは来年2月29日から神戸市などで行われる全日本選手権に出場する。

2007年12月10日月曜日

男子500mで清水3年ぶりV/Sスケート

<スピードスケート:浅間選抜>◇2日目◇8日◇長野・松本市浅間温泉国際スケートセンター◇男女500メートルほか 男子500メートルで清水宏保(33=NEC-白樺学園高)が2回合計1分11秒69(1回目36秒05、2回目35秒64)で3年ぶり5度目の優勝を果たした。女子500メートルは辻麻希(22=岸本医科学研究所-白樺学園高)が2回合計1分20秒07(40秒01、40秒06)で初制覇。男子5000メートルは、森哲平(23=山形体協-苫小牧工)が6分43秒44で白幡圭史(当時コクド)の大会記録を8年ぶりに更新した。女子3000メートルは石野枝里子(21=富士急-白樺学園高)が4分17秒74で4年ぶり2度目の優勝をした。清水は「2回目のスタート後につまずいたがそれでこのタイム(100メートル9秒67)ならまずまず。全日本スプリント(22日開幕、釧路)まで細かいミスを調整していきたい」と話した。

2007年12月9日日曜日

道内金融機関、定期預金売り込み 冬ボーナスでキャンペーン

冬のボーナス支給を控えて、道内金融機関が定期預金の獲得キャンペーンを相次いで始めた。金利優遇やプレゼントなどで個人客の囲い込みに力を入れている。  北洋銀行は来年の北海道洞爺湖サミット応援キャンペーンと称し、来年一月末までに三十万円以上の定期預金(一年以上)を預けた顧客を対象に、サミット会場になるザ・ウィンザーホテル洞爺の宿泊料などに使えるギフト券や、サミットにちなんだ商品を抽選で二百人に贈る。  北海道銀行はキャンペーン「道銀の運用マネープラン」を来年一月末まで展開。五十万円以上の投資信託と一緒に三カ月もの定期預金を申し込むと、投資信託の購入額を上限に預金金利を三カ月間だけ年4・0%にする。「この機会に投資信託に親しんでもらい、取引拡大につなげたい」と同行。  札幌銀行も来年一月末までにスーパー定期預金(一年もの)に五十万円以上預けた人を対象に、金利を店頭表示金利より年0・12%優遇する「あったまGO!」キャンペーンを実施している。五十万円ごとに卵のギフト券もプレゼントする。  信金、信組なども同様のキャンペーンを実施しているが、顧客から集めた資金の運用難などを理由にキャンペーンそのものを取りやめた金融機関もある。  関係者は「かつてはやっていたが、資金需要が少ない中で預金を集めても利払い負担が増えるだけ」と話している。

2007年12月8日土曜日

ダルがイラン全国リーグに優勝杯贈呈

アジア制圧から振興へ-。日本ハム・ダルビッシュ有投手(21)が、イランで来季にも新設される全国リーグに優勝トロフィーを提供することが6日、分かった。その名も「ダルビッシュ・トロフィー」で、上位チームには賞金も検討しており、父ファルサ氏の祖国での野球振興に役立てられることになる。北京五輪アジア予選の台湾戦で勝利した右腕が、アジア野球の発展にも力を入れる。 日本代表をアジア王者に導いた一方で、アジア野球の発展に力を注ぐ動きがあった。ダルビッシュが、来季にもスタートするイランの全国リーグにトロフィーを贈呈。優勝チームだけが勝ち取る「ダルビッシュ・トロフィー」として、イラン野球の振興に一役買うことになりそうだ。 ダルビッシュの父ファルサ氏が今月上旬、祖国イランで同野球連盟副会長と面談。6本のティーバットをプレゼントした席で、イラン各地に野球チームが誕生している現状の説明を受けた。そこでアジア振興に熱心なダルビッシュが優勝トロフィーをつくり、複数チームによるリーグを発足させることが決まったという。 ファルサ氏によると、イランでは昨年から野球のリーグが始まり、首都テヘランにはスタジアムも建設されている。テヘラン以外でもチームが誕生しており、来年にも全国リーグをつくるプランが浮上。優勝チームしかもらえない名誉となる「ダルビッシュ・トロフィー」を目指すリーグが誕生し、野球の振興が図られる。 詳細はこれからの部分が多いが、優勝チームの持ち回りとなるトロフィーだけでなく、1、2、3位と金額を変えての賞金授与も検討している。ファルサ氏は「本人と相談して決めようと思っています」と説明する。野球では発展途上国のイランでの振興、普及に立ち上がるプランだ。 ダルビッシュはイランと日本の国籍を持っていたが、今秋に日本を選択。それでも、今季から「水基金」を新設し、野球以外でも発展途上のアジア振興に力を入れている。ファルサ氏は「国籍を超え、アジアで野球のすそ野を広げる活動をしていきたいですね」と息子の思いを代弁した。 3日に終了した北京五輪アジア予選では、ダルビッシュは最終戦の台湾戦に先発し、7回2失点で日本を本戦出場に導いた。アジアにとって脅威の右腕となったが、その一方でアジアでの野球振興に大きな手助けにもなりそうだ。MVPなど多くのトロフィーを獲得した先発完投型のダルビッシュが、アジア野球の“救援投手”の役割を担う。

2007年12月7日金曜日

肝炎治療の負担増に恐々 道内患者 2倍以上も

薬害肝炎問題に絡み、国会で審議中の与党と民主党の両肝炎対策法案に、道内の患者が不安を募らせている。道が単独で行う医療助成は治療法を幅広く認めているが、両法案は事実上、インターフェロン治療に限定しているためだ。患者団体の北海道肝炎友の会(札幌)は他の治療法も加えるよう国に要請している。  岩見沢市の男性(57)は二十二年前にB型肝炎と診断された。福祉施設で働くが、最近疲れが取れない。「早期退職も考えている」。肝炎と判明した三十年後に亡くなった知人の姿が、まぶたに焼き付いて離れないという。  治療に使っているのは、抗ウイルス剤のラミブジンとアデフォビル。症状によっては一生、のみ続けなければならない。検査も含め道の制度により医療費の自己負担限度額は月一万二千円に抑えられている。しかし、国の制度に一本化されると、助成対象外となり、負担は二倍以上に膨らむ。  与党案は月約七万円かかるインターフェロン治療を所得に応じ、負担限度額を一万-五万円に、民主党案は○-二万円にする内容。今週にも両案の一本化協議が始まる。実施されると、インターフェロンの治療患者は現在の二倍の年間十万人に増えるという。  道のような単独助成のない自治体の住民には朗報だが、同会の渡辺寿夫会長は「三百五十万の肝炎患者にとって、インターフェロンを使えるのは一部。B型肝炎の高齢患者や肝硬変患者などは助成対象とならず、道の制度より後退している」。  一九七四年度に始まった道の助成はインターフェロン以外の治療や検査などにも給付している。約一万四千人が受給しているが、国の制度のみになると、助成を受けられるのはその数分の一で、中には負担が増える人も出てくるとみられる。  道は「助成そのものは続ける」(保健医療局)考えだが、財政難もあり、国の制度が実施される場合、内容を見直す可能性がある。同会は近く国会議員や厚生労働省にも助成対象拡大を要請するとともに、道にも単独助成を最低でも、現状のまま維持するよう求める。  男性にとって、肝炎感染で思い当たるのは予防接種の回し打ちだけ。「肝炎の原因のほとんどが医療行為なのに、この対策だけですむのか。患者全員が少しでも利益の得られる制度にしてほしい」。そう祈っている。(北海道新聞 引用)

2007年12月5日水曜日

STV内山アナが「アタックヤング」卒業

STVラジオ「アタックヤング」火曜深夜のパーソナリティー、内山佳子アナ(37)が25日の放送をもって番組を卒業することになった。4日深夜(深夜0時~0時50分)の放送でリスナーに向け発表する。同アナは8年9カ月にわたり同番組を担当中。中学・高校生のアスリートを幅広く取材、紹介してきた。来年4月に第1子を出産予定で、産休・育児休暇のため卒業を決めた。後任には同局の近藤麻智子アナ(27)が来年1月1日深夜から登場する。(日刊スポーツ 北海道版 引用)

2007年12月4日火曜日

石綿労災 道内、新たに22事業所 全国522事業所 支援団体分析

アスベスト(石綿)の健康被害で、患者らの支援団体「中皮腫・じん肺・アスベストセンター」(東京)は三日、二○○五、○六両年度に、少なくとも道内二十二事業所を含む全国の五百二十二事業所(建設業を除く)で労災認定者が新たに出ていたとの分析結果を発表した。  厚生労働省は○五年七、八両月、○四年度以前に労災認定者があった道内九事業所を含む計四百十五の事業所名を公表した。  その後は全体の認定数など以外は明らかにしていない。認定者が新たに出た事業所が多数に上り、同省に事業所名の開示を求める声が高まりそうだ。  同センターは四月、各都道府県労働局に石綿労災に関する情報公開を請求。事業所名は非公開だったが、労基署単位で開示されたデータを分析した。  その結果、二年間に石綿で認定された三千三百六十五件のうち、建設業以外の千九百六十五件は少なくとも七百二十六の事業所で起きていたことが判明。○五年に公表された事業所名の資料と照合し、新たに認定者が出た事業所が、少なくとも五百二十二に上ることが分かったという。  道内の労災認定患者はこれまで九事業所十三件が公表されていたが、今回で三十一事業所五十五件となった。疾患別内訳は肺がんが十八件、中皮腫が三十七件で、すべて男性。  同センターの名取雄司所長は「道内でも札幌など一部地域だけではなく全域に被害が出たことがはっきりした。特に木材や紙製品関連の認定者が多いのが北海道の特徴で、分析が今後必要」と指摘する。  厚労省補償課は「事業所名は公表に向けて時期などを検討している」としている。  問い合わせは、同センター、フリーダイヤル0120・631202へ。(北海道新聞 引用)

2007年12月3日月曜日

美幌町の教会全焼で2人死亡

2日午後7時10分ごろ、美幌町豊幌の天理教美重(よししげ)分教会兼住宅から出火、木造2階建ての住宅部分を全焼した。焼け跡から男性の2遺体が見つかった。 美幌署の調べでは、1人は教会長の渡辺嘉三郎さん(83)と確認。もう1人は同居していた二男則史さん(54)とみて身元確認を急いでいる。 渡辺さんらは2人暮らしだったという。同署は住宅部分から出火したとみて、出火原因などを調べている。

2007年11月29日木曜日

スーパー、コンビニ PB商品を積極投入 値上げ志向の大手メーカーけん制

スーパーなど大手流通業者が、自主開発商品(PB)の品ぞろえを拡充している。セブン&アイ・ホールディングスは二十六日から日用品を新発売したほか、イオンも商品数を本年度に二割増やした。原材料高騰に伴う価格上昇圧力が強まる中、大手メーカー商品(NB)とほぼ同じ品質を保ちつつ割安なPBを充実させることで、値上げ要請を強める大手メーカーをけん制する狙いもありそうだ。  セブン&アイは、イトーヨーカ堂やセブン-イレブン・ジャパンなど業態別に開発していたPBを統合し、五月から統一ブランド「セブンプレミアム」として販売開始。二十六日からは、洗濯洗剤「部屋干しOK!」(一キロ、百九十八円)など日用品を十品目追加し、約二百品目に増やした。加工食品から日用品まで、NBと比べて二-三割安い価格設定になっている。  セブン&アイは「消費者の価格志向は根強く、NBより高品質で安いPB開発をさらに進めたい」としており、四年後の二○一一年二月期には千百品目に増やして、三千億円の売り上げを目指す。  イオンもグループ内のPBの企画販売を担当する新会社イオントップバリュを八月に発足させ、イオン北海道など傘下スーパーからの要望を反映させた商品開発を強化。十一月からは資本業務提携先のダイエーにもPB「トップバリュ」を供給するなど販売先を拡大し、一一年二月期に現在のほぼ三倍の七千五百億円の売り上げを目指す。  道内でも、コープさっぽろは既に三千三百品目のPBを取り扱い、○九年三月期までに売上高に占めるPB割合を現行の10%から12%程度に高めるほか、札幌東急ストアも数年後に現行の11%から20%程度に引き上げる。アークスや北雄ラッキーもPBを増やす考えだ。  一方、コンビニエンスストア業界も、ファミリーマートが売上高に占めるPB割合を現行の36%から55%程度への引き上げを検討しているほか、道内でいち早くPBを展開し、現在約八百五十品目を販売するセイコーマートも「独自性を出して競争力を高めるため拡充を考えている」という。  背景には、低価格で消費者に訴求するとともに、利幅の厚いPBを前面に打ち出すことで、「圧倒的なバイイングパワー(購買力)を見せつけて、大手メーカーとの価格交渉を有利に進める狙いがある」(業界関係者)。イオンやアークスなどは一部商品の価格を据え置く企画も実施しており価格引き上げをめぐる製販の攻防戦は熱を帯びている。

2007年11月20日火曜日

日本球界の主な逆輸入選手は?

日本の高校、大学から渡米した後、日本球界に戻った例は、ロイヤルズなどで活躍後、02年にドラフト2巡目でオリックスに入団したマック鈴木、法大からフィリーズとマイナー契約し、1Aでプレーしてから03年にドラフト7巡目で西武に入ったG・G佐藤らがいる。また、日本球界→大リーグ→日本球界とUターンした例は、新庄(阪神→メッツ→ジャイアンツ→メッツ→日本ハム)、佐々木(横浜→マリナーズ→横浜)、石井一(ヤクルト→ドジャース→メッツ→ヤクルト)らがいる。

2007年11月19日月曜日

小学男児首絞められる?、命に別条なし

18日午後1時半ごろ、清水町の女性(42)から「小学生の息子の首に絞められたようなあとがある」と119番があった。息子は病院に運ばれたが、命に別条はないという。
 新得署などによると、外出先から帰宅した女性が家の中で意識がもうろうとしている息子を見つけた。首の周囲に赤く腫れたあとがあった。息子は駆け付けた救急隊員に「気を失っていてよく覚えていない」と話したという。

2007年11月10日土曜日

82歳男性行方不明 シカ猟出かけ?

【北見】八日午後八時五十五分ごろ、北見市西三輪五、無職初谷茂さん(82)の家族から、外出した初谷さんが帰宅しないと北見署に届け出があった。同署と美幌署は、初谷さんが数日前に「シカを見に行きたい」と話していた網走管内津別町のチミケップ湖周辺を捜索。日没のため九日午後四時半で打ち切り、十日午前九時から再開する。  北見署によると、初谷さんは家族が留守中の八日午後二時ごろ、自宅を出たとみられ、猟銃一丁がなくなっていた。

2007年11月9日金曜日

岩見沢の通り魔に懲役21年 札幌地裁支部判決 「身勝手で短絡的」

【岩見沢】岩見沢市東町の住宅街の路上で五月、看護師横堀幸子さん=当時(51)=を刺殺したとして、殺人などの罪に問われた三笠市堤町七、トラック運転手佐藤清隆被告(34)の判決公判が八日、札幌地裁岩見沢支部(井上秀雄裁判長)で開かれた。井上裁判長は「独り善がりの身勝手かつ短絡的な犯行」として懲役二十一年(求刑・懲役三十年)を言い渡した。  佐藤被告は計画性を一部否認したが、井上裁判長は「事前に犯行のため牛刀を購入するなどしており、一定の計画性がある」とした。判決理由で井上裁判長は「被害者は自宅付近で突然凶行に遭遇し、理由も分からないまま非業の死を遂げたものであり、その苦痛や無念は察するにあまりある」と指摘する一方、「被告なりに懸命に事件と向き合おうとする態度がうかがえ、自らの言葉で遺族に謝罪している」と述べた。  判決によると、佐藤被告は五月二日午後七時五分ごろ、岩見沢市東町一付近の路上で、面識のなかった横堀さんを牛刀で刺して失血死させた。

2007年11月3日土曜日

放課後の中高生 気軽に寄ってね 市役所近くにフリースペース NPOが開放

【石狩】NPO法人こども・コムステーション・いしかり(花畔2の1)は、市役所近くのオフィスビル「北ガスプラザ石狩」内1階にある事務所スペースの一部を学校帰りの中・高校生にフリースペースとして開放する「ふらっとよってく?」事業を始めた。バス待ちの読書タイムや友達同士のおしゃべりなどの利用を呼び掛けている。  石狩市内には、小学生が放課後に集まって遊べる児童会館はあるが、中高生には開放されていない。コムステーション・いしかりは、同法人の事務所が札幌市手稲区や北区麻生方面へのバスの停留所にも近いことから、談話コーナーにも使われている約四十平方メートルのスペースを中・高校生にも開放することにした。  コムステーション・いしかり理事長の藤原市子さんは「いまの中・高校生たちに安心して集まれる場所を提供したかった。ゆくゆくは集まった子どもたち同士で地域や社会について話し合う動きが出てほしい」と話している。  利用時間は、月-金曜日の午後四時から六時まで。祝日や、夏・冬・春休み期間は除く。楽器の演奏など大きな音の出る利用はできない。問い合わせは、コムステーション・いしかり(電)64・5640へ。

2007年11月2日金曜日

防衛省に不正指摘の書簡 山田洋行の水増し請求

米国メーカー製の防衛装備品をめぐり専門商社「山田洋行」(東京)が6年前、約1億8000万円の水増し請求をしていた問題で、メーカー側が山田洋行の不正を指摘したとみられる「書簡」が防衛省に残されていることが、1日の衆院テロ防止特別委員会で明らかにされた。  この問題では、水増し請求の原因がメーカーや旧防衛庁側にもあったのかが焦点の一つ。残された書簡は、山田洋行側の不正行為を裏付ける証拠とみられ、防衛省が真偽を調査している。  民主党の川内博史議員の質問に江渡聡徳防衛副大臣らが答えた。  水増し請求されたのは防衛庁と山田洋行が2001年3月に契約した、敵のレーダーなどをかく乱させる「チャフ・フレア・ディスペンサー」計24セット。同年12月にニューヨーク駐在の防衛庁職員がメーカーに直接価格を問い合わせて発覚した。

2007年10月23日火曜日

「男女共同参画」への反動は問題 元都議・三井さん講演 札幌

元東京都議で女性政策研究家の三井マリ子さん(59)が二十一日、札幌市中央区の札幌市教育文化会館で、大阪府豊中市などを相手取って係争中の訴訟と、その背景にある男女共同参画へのバックラッシュ(反動)について講演した。  三井さんは二○○○年、全国公募で採用され、豊中市の「とよなか男女共同参画推進センターすてっぷ」で非常勤の館長を務めていたが、組織強化などを名目に○四年に契約継続を打ち切られた。三井さんは訴訟で、「契約継続打ち切りは、男女共同参画に抵抗する勢力に市が屈したもので不当」と訴えたが、大阪地裁は今年九月の一審判決で、訴えを却下した。  三井さんは講演で、「今回の訴訟では、非常勤労働者に対する不当な待遇と、男女共同参画へのバックラッシュという二つの問題を訴えている」と説明。参加者からも、「道や札幌市も、男女共同参画に関連する予算を削っており、行政におけるバックラッシュは全国共通の問題」と発言があった。

2007年10月22日月曜日

日本ハム選手らに21日指揮官の事情説明

日本ハムのトレイ・ヒルマン監督(44)が一時帰国した事情説明を21日、コーチ、選手らへ行うことになった。島田本部長によれば、同監督はメッセージを球団に託しており、練習再開前のミーティングで白井ヘッド兼内野守備走塁コーチが読み上げる予定。また不在期間中は同コーチを通じ、ヒルマン監督へ、その日の練習の状況などが伝えられるという。日本シリーズの先発ローテーションの決定過程などで支障がありそうだが、同本部長は「普通、もう決まっているでしょう。うちは(対戦)相手で左右されるほど、頭数もいませんから」と、影響なしとの見方を示していた。(日刊スポーツ 北海道版 引用)

2007年10月21日日曜日

丸井今井、伊勢丹の情報システムへ 09年4月切り替え

伊勢丹の支援を受けて経営再建を進めている丸井今井(札幌)は十九日、伊勢丹の営業情報システムへの切り替えを二○○九年四月に実施する方針を明らかにした。商品情報をきめ細かく管理でき、百貨店業界でも高く評価されているシステムを採用し、売れ筋商品の欠品を食い止めることなどで売り上げ増や収益力向上に結びつける。  伊勢丹のシステムは、売れ筋商品を的確に把握して仕入れやメーカーの開発など商品政策に生かすことで定評があり、三越や東急百貨店などにも導入される。札幌本店を含め道内四店で約百万品種の商品情報を管理している丸井今井は伊勢丹のシステムへの切り替えで顧客の求める商品を常に欠かさずに店頭で取り扱えるようにする。畑中幸一社長は「売り逃しを防げるため、売り上げ増にもつながる」と期待する。  システムの切り替えを見越して、丸井今井は二年前から販売方針を決める会議を月一回から週一回の開催に変更するなどで伊勢丹の営業手法を導入。売り上げを増やすための仮説を立て、実行に移し、結果を検証する作業を繰り返す伊勢丹流の徹底を図っている。  丸井今井は既に衣料品や食料品などの仕入れ先約三百社を対象にした説明会を開き、協力を要請した。システムの切り替えに伴い、会員数約二十八万人の会員カード「クレオカード」も伊勢丹の会員カードに一本化する。畑中社長は「伊勢丹の仕入れ力を生かして売り場の改善につなげたい」と話している。(北海道新聞 引用)

2007年10月17日水曜日

音楽“出前”ありがとう 優雅に札響 養護学校で童謡など披露

札幌交響楽団(札響)のメンバーによる「特殊教育諸学校スクールコンサート」が十五日、札幌市西区の山の手養護学校(坂田義成校長、八十七人)で開かれ、同校の児童、生徒と保護者ら百人が優雅な調べを楽しんだ。  札響と道教職員厚生会の共催。コンサートは芸術や文化などに触れる機会が少ない養護、聾(ろう)、盲学校の子どもたちに音楽を楽しむ場を提供しようと、札響が二○○四年から続けている。  この日は、札響のメンバー十人が出演。バイオリンやチェロなどの弦楽器と、フルートやオーボエの木管五重奏の二部構成で、「千の風になって」や童謡「七つの子」などを演奏。児童や生徒たちはリズムに合わせて体を動かすなど楽しんでいた。  高等部一年の畠中あやかさん(16)は「生で聞いたことも、楽器を近くで見たこともなかったので感動した。また学校に来て、演奏してほしい」と話していた。(北海道新聞 引用)

2007年10月16日火曜日

「紀元会」の女21人逮捕 15-80歳、傷害致死容疑

長野県小諸市の宗教法人「紀元会」会員で、すし店経営奥野元子さん(63)が集団暴行を受け死亡したとされる事件で、県警小諸署捜査本部は15日、傷害致死容疑で、15歳から80歳の会員の女計21人を逮捕した。捜査本部は同日、紀元会本部などの家宅捜索で、段ボール約20箱分の関係資料を押収した。  調べでは、21人は9月24日午後11時半ごろから1時間にわたり、小諸市内の紀元会施設内で、奥野さんを集団で暴行し、外傷性ショックで死亡させた疑い。  奥野さんが運ばれた小諸市の病院が9月25日未明、通報して発覚。  奥野さんに複数の打撲痕があり、小諸署は同日、傷害容疑で、家族間の不仲から暴行したと話した夫の和宏容疑者(35)ら家族4人を逮捕、傷害致死容疑に切り替えて調べていたが、その後の捜査で紀元会側が関与した疑いが浮上した。  長野地検は今月15日、傷害致死罪で、4人のうち和宏容疑者と長女森久里子容疑者(37)の2人を起訴。二女(26)ら2人は、うその供述をするよう紀元会側から指示されたと話したため、小諸署が5日、証拠隠滅容疑で再逮捕している。 (北海道新聞 引用)

2007年10月15日月曜日

破片当たり4人重軽傷 ロケット花火「龍勢祭」

埼玉県秩父市下吉田の椋神社周辺で14日、地元に古くから伝わる木製の手作りロケット花火を打ち上げる「龍勢祭」があり、落下してきたロケット「龍勢」の破片に当たった同県熊谷市の男性会社員(23)が肩甲骨骨折で重傷を負ったほか、3人も軽いけがをした。  県警小鹿野署の調べによると、まず午前9時40分ごろ、打ち上げ場所から約200メートル離れた秩父市吉田阿熊の畑で農作業をしていた男性(66)の頭に破片が当たり、10日間のけがを負った。  祭りはそのまま続けられ、午後2時15分ごろには、約300メートル離れた県道で見物していた人たちの中に破片が落下。重傷の男性会社員のほか、同県小鹿野町の女性(21)と秩父市の男性(65)の顔にも当たった。  龍勢祭は秩父市などの主催。小鹿野署は業務上過失傷害容疑で関係者から事情を聴いて調べている。(北海道新聞 引用)

2007年10月10日水曜日

スコアラー、もう「開幕」 CS第1S視察 好調な選手見極め

日本ハムでチームを支える裏方たちにとって、クライマックスシリーズ(CS)は既に開幕している。第2ステージで日本ハムと激突する相手を決める第1ステージのロッテ-ソフトバンク(千葉)にはスコアラー2人が乗り込んだ。対戦相手の直前のチーム状態を把握し、決戦に備える構えだ。  派遣されたのは谷山、五十嵐の両スコアラー。レギュラーシーズンでは、次に対戦する相手を分析する「先乗りスコアラー」を務め、ロッテ、ソフトバンクのチーム情報は熟知している。  さらに、両スコアラーは、昨年もプレーオフ第1ステージ(ソフトバンク-西武)を担当したため、短期決戦でのチーム分析のノウハウは万全だ。  8、9の両日、2人は千葉マリンスタジアムのバックネット裏に陣取り、ビデオカメラで投手を撮影するなどして選手の動きに目を光らせた。谷山スコアラーは「戦力や戦術は分かっている。今、調子の良い選手を見極めることが大事」と、偵察の狙いを明かした。  9日にソフトバンクが勝ち、1勝1敗とすると、谷山スコアラーは「勢いはロッテにあったが、ソフトバンクも踏ん張った。ロッテは西岡、早川の1、2番コンビを警戒しなくては。ソフトバンクは、やはり松中次第。これから細かく分析したい」と話した。(北海道新聞 引用)

2007年10月9日火曜日

比残留日系人に日本国籍 東京家裁 新たに2人

【マニラ8日共同】太平洋戦争前のフィリピンで日本人男性と現地女性の間に生まれ、父親が戦後日本に強制送還されるなどしたためフィリピンに残った日系人女性2人に対し、東京家裁が8日までに、日本国籍を認め日本で戸籍を作成する「就籍」を決定した。  フィリピンで残留日系人の身元調査を進めている民間非営利団体(NPO)「フィリピン日系人リーガルサポートセンター」(東京)が同日、マニラで発表した。フィリピンの残留日系人で就籍が認められたのは4人となった。過去に就籍が認められた2人は父親の戸籍が日本国内に残っており、フィリピン在留日系人で父親の戸籍が発見できないまま就籍が認められたのは今回が初めて。  2人は吉川メレシアさん(89)と坂本ファニタさん(80)。2人は就籍届に署名した後、感謝の意を述べ、吉川さんは「父の故郷を訪問することができるようになり本当にうれしい」と話した。(北海道新聞 引用)

2007年10月7日日曜日

日本ハムCS変則ローテ!ダルは中4日も

変則ローテで日本シリーズ進出だ。日本ハムのクライマックスシリーズ(CS)第2ステージの先発ローテーションが6日までにほぼ固まった。初戦はダルビッシュが公表されているが、第2戦武田勝、第3戦グリン、第4戦スウィーニーか山本、第5戦ダルビッシュが有力となった。 第4戦までいった場合は、相性を考慮して起用する方針だ。ロッテなら3連勝中のスウィーニー、ソフトバンクなら前回奮闘した山本。同じ左腕で骨折から復帰した吉川も候補で、8、10日に行われる実戦形式の紅白戦の登板結果にも左右されるが、対戦相手別の起用には違いない。 第5戦の最終決戦になった場合は、中4日だがダルビッシュに託すことになりそうだ。佐藤投手コーチは「そうなったらあいつしかいないだろう」と全幅の信頼を置く。大黒柱を、今季のレギュラーシーズン中には1度もなかった中4日で、CS突破を狙う。 ダルビッシュは、2日間の休日は酸素カプセルに入るなど疲労回復に努めた。6日にはブルペンで70球を投げ込み「中4日? 自分もそのつもりで調整するし、日本シリーズを見据えてやりたい。まずは初戦が大事やし、自分のピッチングはできると思う」と力強く話していた。(日刊スポーツ 北海道版 引用)

2007年10月6日土曜日

室蘭市も介護保険料過徴収 小樽と同じシステム不具合

【室蘭】室蘭市が、第一号被保険者の年金から介護保険料を天引きする特別徴収で、社会保険庁に送ったデータの一部が誤っていたことが五日、分かった。今月から来年二月まで三回支給される年金から、一人当たり平均千七百七十円多く天引きされる見込みで、該当者は二千四十人。  同市は「民間委託した算定システムのソフトに不具合があったのでは」とみる。同日過大徴収が分かった小樽市と同じシステムという。  同市によると、該当者は昨年四月に保険料が上がったが、市の激変緩和措置で段階的に引き上げられる被保険者の一部。社保庁に渡ったデータでは天引きの額が緩和措置のない額になっていた。  社保庁のデータ更新は原則半年に一回。二カ月に一回の年金支給日も今月十五日に迫っているため、市は「データを正しくするのは時間的にも困難。差額の受け渡し方法について早急に検討したい」とし、週明けにも該当者に説明文書を送る。 (北海道新聞 引用)

2007年10月5日金曜日

道内飲食店、割りばし減量進む 高騰、環境配慮が背景

道内の外食産業で、使い捨てになる割りばしの使用量を減らす取り組みが相次いでいる。ハンバーグレストラン「びっくりドンキー」を展開するアレフ(札幌)は一部店舗で割りばしを全廃。JR札幌駅周辺の飲食店十三店は共同で、はし持参を呼びかけるキャンペーンを始めた。輸入価格高騰によるコスト増を避ける狙いに加えて、環境への配慮をアピールする狙いもある。  アレフの取り組みは今年六月からスタート。現在は道内外三十店で、中国産の竹製割りばしの使用をやめて、木質圧縮強化材や樹脂系素材でできた再利用可能なはし計三種類を繰り返し使って、客側の反応を探っている。  今のところ好意的な反応が多いため、今後も問題が起きなければ、一部店舗を除き二○○八年春に割りばしの使用を取りやめる。全国居酒屋チェーンでも、ワタミが道内の全十七店で、養老の滝も道内の直営五店で割りばしを廃止した。  JR札幌駅周辺の飲食店グループが七月から始めたのは「MY箸(はし)」運動。自分のはしを持参した客は、割引などの特典を受けられる。仕掛け人は広告代理店北海道ジェイ・アール・エージェンシー。利用客はまだ少数だが、担当者の宮地真穂さんは「エコ意識の高まりから、札幌中心部でもはし持参を従業員に推奨する会社が増えた。中長期的には客数増につながる」とみる。  木製や竹製割りばしの輸入価格は、中国政府が森林保護を理由に木材の伐採や輸出を規制したためこの一年間で三割程度も値上がりしている。道内のある外食チェーンは「一年前に比べて百本単位で四十円も高くなった」とため息。価格上昇が長引くほど、割りばし見直しの動きに拍車がかかりそうだ。 (北海道新聞 引用)

2007年10月3日水曜日

モノレールで爆弾処理訓練 洞爺湖サミットに向け

警視庁東大和署などは2日、多摩都市モノレール(東京都立川市)と合同で、爆発物が車両内で見つかったと想定した処理訓練を実施した。  警視庁では、来年7月の北海道洞爺湖サミットに向け、新幹線、地下鉄などの交通機関を中心に各署でテロ対策訓練を実施している。  今回の訓練には東大和署員や機動隊員ら計約120人が参加。「座席に残されたバッグの中から電線のようなものが出ている」と乗客が通報したと想定し、上北台駅に停車した車両内で実施。  不審物を確認した東大和署員らの誘導で乗客役が避難後、防護服を着た機動隊員らが伸縮式のマジックハンドを使って爆発物を専用処理用の収納ケースの中へ入れ、エレベーターを使って外へ運び出した。  東大和署の署長は「国際テロの脅威が高まっている。万一の発生のため、平時の備えが必要」と参加者に呼び掛けた。 (北海道新聞 引用)

2007年10月2日火曜日

複数企業の債権、北洋銀が流動化

北洋銀行は、複数企業の手形債権を流動化する業務に乗り出した。数社の保有手形を取りまとめることにより、中小企業単独では難しかった流動化による資金調達を可能にした。同行によると、この方式での流動化は道内初で、全国的にも珍しいという。  第一弾として建設機械リースの片桐機械(札幌)と関係会社の日建片桐リース(同)の手形債権の流動化を始めた。北洋銀行設立の特別目的会社(SPC)が両社の保有している手形債権を合計して三十億円を上限に買い取り、証券を発行して機関投資家に販売する。  中小企業では、保有している債権の額が少ないため、証券化して流動化させるのが難しいケースが多い。同行は手形債権のリスク評価を迅速に行う証券化支援システムを構築することで、複数企業の債権をまとめて流動化できるようにした。北洋銀行は「今後はこの手法を活用して、道内企業の多様な資金需要に応えていきたい」としている。(北海道新聞 引用)

2007年10月1日月曜日

「軍政は暴力をやめろ」 ミャンマー人ら700人デモ

ミャンマー軍事政権のデモ弾圧に抗議するため、在日ミャンマー人ら約700人が30日午後、東京都品川区の五反田南公園から同国大使館周辺までデモ行進し、「軍政はただちに暴力をやめろ」「(軟禁状態の)アウン・サン・スー・チーさんを自由にせよ」などと訴えた。夜には大使館前で犠牲者の追悼集会も開かれた。  参加したのはミャンマーの民主化運動を目指す団体や、運動を支援する日本人ら。小雨が降るなか、民族衣装などに身を包んだ人々の長い列は約1時間にわたりデモ行進。ミャンマーの国旗や、同国でデモを取材中に射殺された映像ジャーナリスト長井健司さん(50)らの写真を掲げ、「国連、日本政府は僧侶らを殺害した軍事政権に圧力を(かけろ)」などと繰り返した。 (北海道新聞 引用)

2007年9月30日日曜日

11万人「史実消すな」 沖縄戦自決への軍関与削除 県民大会で怒りの声

沖縄戦の集団自決への日本軍の関与や強制を示す高校教科書の記述が削除された問題に抗議する「教科書検定意見撤回を求める県民大会」が二十九日、沖縄県宜野湾市の海浜公園で開かれた。一九九五年の米兵による少女暴行事件に対する抗議集会の八万五千人を大きく上回る十一万人(主催者発表)が集まり、「沖縄戦の史実を消すな」などと怒りの声を上げた。  県議会や県PTA連合会などが全県的に実行委員会を組織して超党派で開催。実行委は今後、仲井真弘多知事ら約二百人の要請団を組織し、十月十六日に首相官邸や文部科学省を訪れ、検定意見の撤回を求める。全島的な抗議表明に政府の対応が注目される。  沖縄戦の激戦地、同県糸満市摩文仁(まぶに)の平和祈念公園で採火した「平和の火」を約三十キロリレーして運び、会場で点火して開会。仲井真知事は「悲惨な沖縄戦による県民の悲しみは今でも癒えない。集団自決への日本軍の関与は覆い隠せない事実。沖縄県民の思いを受け止めない文部科学省の態度はきわめて遺憾だ」とあいさつした。  集団自決を目の当たりにした生存者の証言のほか、高校生も登壇して真実を求めるメッセージも朗読された。最後に「集団自決に軍が関与したことは明らかで、記述削除は歴史の歪曲(わいきょく)」として、検定意見の撤回と記述回復を求める決議を採択した。 (北海道新聞 引用)

2007年9月29日土曜日

時効成立男を提訴 札幌・信金職員殺人 遺族が賠償請求

一九九○年十二月、札幌市西区の信金職員生井宙恵(なまいみちえ)さん=当時(24)=が殺害された事件で、生井さんの遺族が二十八日、殺人容疑で指名手配され、捕まらないまま公訴時効が成立し、現在も所在不明の男(39)を相手取り、一億三百万円の損害賠償を求めて、札幌地裁に提訴した。所在不明の「元容疑者」が提訴されるのは異例。口頭弁論では、男が出廷しなくても、原告側が男の犯行を立証できれば、裁判所は原告側の訴えを認めることになる。  提訴したのは、生井さんの母澄子さん(71)と妹。  原告側代理人の山田広弁護士(札幌)によると、所在不明の男に訴状は送付できないが、裁判所が一定期間、掲示板に訴状を提示することで男が受け取ったとみなす「公示送達」を決定すれば、口頭弁論が開かれる。原告側は、刑事裁判に付されなかった男を、民事裁判で「犯人」と認定させたい考えだ。  口頭弁論が実現すれば、原告側は男が加害者であることを立証するため、生井さんが所持していた預金通帳に男の指紋が付着していたなどの捜査資料を証拠として提出する方針。遺族の証人尋問も申請する予定で、弁論は数回にわたることが見込まれる。  山田弁護士は「弁論になる可能性は高く、勝訴できる」と説明。判決の権利は十年間有効で、男の所在が明らかになった場合、財産の差し押さえも可能という。澄子さんは「仏前に勝訴の判決文を供えて、娘の無念を晴らしたい」と話している。(北海道新聞 引用)

2007年9月28日金曜日

消防長、辞任へ 北見断水時に宴会 引責辞任は否定

【北見】北見市内で発生した大規模断水の際、私用の会合に出席するため断水対策本部を欠席していた北見地区消防組合のトップを務める新井山(にいやま)勉消防長(59)は二十七日までに、同組合管理者の神田孝次・北見市長に辞表を提出し、神田市長が受理していたことが分かった。新井山消防長は三十日付で辞職する。  新井山消防長は初の大規模断水が起きた六月二十三日、地元の寺の檀家(だんか)の会合に参加し、宴会にも出席してそのまま市内のホテルに宿泊。翌二十四日も私用で旭川に出かけ、二日間で断水対策本部の会議を十回以上欠席。給水活動にあたった消防関係者や市民の批判を浴び、神田市長の任命責任も問われていた。  新井山消防長は取材に対し「前々から後進に道を譲りたいと考えていた。引責辞任ではない」と話している。 (北海道新聞 引用)

2007年9月26日水曜日

年金手帳241冊放置 壮瞥町も放置

【壮瞥】胆振管内壮瞥町は二十五日、町民から預かった一九六一-七○年の国民年金手帳二百四十一冊が返却されないまま、役場のロッカーにしまわれていたと発表した。手帳は持ち主死亡の分を除き、社会保険庁の記録と照合した結果、相違はなく、受給額に影響はないという。  町住民課によると、見つかった手帳はそれぞれ五年分の納付記録が記されており、紛失を防ぐため町が便宜的に預かったとみられる。二百三十六人分にあたり、「当時町内で年金保険料を納付していた人の一割前後にあたる」という。  町は「誠に遺憾な事態」とし、持ち主がすでに亡くなっている七十八人分を除く百五十八人分を近く返却する。 (北海道新聞 引用)

2007年9月24日月曜日

道東海大が5年ぶりの優勝/北海道6大学

<北海道6大学野球:道東海大5-3苫小牧駒大>◇23日◇苫小牧緑ケ丘 道東海大が5年ぶり6度目の秋季リーグ優勝を果たした。初回から攻め立て、犠打と四球を挟み4連打で苫小牧駒大の先発投手をKO。この回に打者9人で4点を奪い、試合の主導権を握った。3回に2点、5回に1点を返されたが7回に1点を追加し、逃げ切った。就任11年目の高橋葉一(よういち)監督(42)は「(優勝を狙えるという)変なプレッシャーに負けないように戦ってきた。重圧をはね返せた」と喜んでいた。(北海道新聞 引用)

2007年9月23日日曜日

厚岸・豊島さんの絵本「いのちのいろえんぴつ」題材 テレビドラマ来春放送

【厚岸】二○○三年に脳腫瘍(しゅよう)のため十一歳で亡くなった町内の豊島加純(かすみ)さんの絵と詩を収めた絵本「いのちのいろえんぴつ」(教育画劇)を基にしたドラマが来春、テレビ朝日系で全国放送される。主役はTOKIOの国分太一さん。ロケの大半は厚岸で行われており、生きることの意味を考えさせる加純さんの物語が、厚岸の風景とともに全国の視聴者に伝えられる。  脚本は、テレビドラマ「僕の生きる道」「ファイト」などで知られる橋部敦子さん。札幌から厚岸町内の小学校に赴任してきた男性教師を主人公に、病魔に侵され余命わずかな少女や両親、同僚教師らとの心の交流を描く二時間-二時間半のドラマだ。  国分さんは男性教師役で加純さん役には藤本七海さん、加純さんの両親には杉本哲太さん、高橋由美子さんという配役。加純さんに色鉛筆とノートを渡して詩と絵を描くきっかけを与える小山内美和子教諭役は原田美枝子さんが演じる。  テレビ朝日の中込卓也プロデューサーは「絵本を見て心を動かされ、加純さんの両親ら関係者に取材を重ねた」という。ドラマの主人公は架空の人物とし、実話に基づくフィクションではあるが、「教室の窓外の風景一つでもリアリティーを大切にしたい」と、ほぼ全編、厚岸でロケすることに決めたという。  ロケは八月末以降、厚静小や休校となっている糸魚沢小などで二度行われ、町民もエキストラとして多数出演。十九日には、厚岸水産高校グラウンドで運動会の風景の収録が行われ、国分さんは子供たちに囲まれて笑顔を見せた。十月下旬にも最終のロケが行われる。  加純さんの母香苗さん(38)=町内在住=は「脚本を読んで、加純の周囲にいてくれた人たちの気持ちがすごく見えた。ドラマはいま生きている人へのメッセージと感じます」と話している。  絵本「いのちのいろえんぴつ」は尾幌小六年だった加純さんが亡くなる数カ月前に不自由な左手でつづった絵と詩を基に、こやま峰子さんが文を、マイケル・グレニエイツさんが絵を担当。発行元の教育画劇によると、現在までに三万三百部発行されている。(北海道新聞 引用)

2007年9月22日土曜日

アイシン北海道 タイミングチェーンケースの生産開始 来春からフル稼働

【苫小牧】アイシン北海道(苫小牧、栗原大介社長)は二十一日、エンジン内の吸排気を制御するチェーンを収めるタイミングチェーンケース(TCC)の生産を開始した。当初は月産三万個を予定し、順次体制を整えて二○○八年四月からフル稼働し、月間十四万個を生産する。  同社は四月から自動変速機(AT)部品「バルブボディー」の生産を行っている。バルブボディーと並ぶ主力商品TCCの生産開始で、生産をまだ始めていない製品はエンジン冷却水を循環させる「ウオーターポンプ」だけとなった。  TCCを製造する十三ラインのうち、三ラインが既に設置済みで、欧州向けディーゼル車用の一ラインが稼働。従業員はラインに備え付けられた機器を使い、成型されたアルミの表面を切削したり、穴を開けたりして製品を仕上げた。ミリ単位のズレも許さない厳しい検査を経て完成した製品は、JRのコンテナで愛知県のアイシン精機西尾工場に送られて五日後に到着する。  残るウオーターポンプは、来年五月に生産を開始する計画。来夏にはバルブボディー月産二十三万個、TCC同十四万個、ウオーターポンプ同二十万個のフル生産体制が整う。(北海道新聞 引用)

2007年9月21日金曜日

千歳の自然楽しんで 有志25人ネイチャーガイド倶楽部設立 会員募集

【千歳】フィッシングガイドや乗馬、キャンプ用品販売など、市内でアウトドア関係の仕事に携わる二十五人が、このほど「ネイチャーガイド千歳倶楽部」を設立した。今井等代表は「メンバーの経験を役立て、千歳の自然のすばらしさを発信したい」と意気込んでいる。  自然とかかわる活動をしている市民らが連携し、千歳の自然を市内外の人にPRしようと、昨年九月に準備会を組織し、今月一日に正式に発足した。子供たちに自然とふれあう機会を与えること、地域活性化、アウトドア関連のガイド育成などを目指している。  同倶楽部内には「キャンピング」「カヌー」「マウンテンバイク」など九つの部門を設置し、さまざまな企画に応じて各部門がアイデアを出し合う。十月には幸福二丁目の私有地に「倶楽部の発信基地」をつくり、キャンプやバーベキューができるスペースなどを整備するという。  十五、十六日には同倶楽部の初めての企画「馬で釣りに行こう」を支笏湖畔で実施。会員や一般客十五人が参加し、ホーストレッキングやキャンプ、魚釣りを楽しんだ。  来年の雪解け後に本格的に活動を始め、学校や町内会と連携して親子対象の「自然塾」などを開催する予定だ。会員も募集中。  問い合わせは今井代表(電)090・8272・7974へ。(北海道新聞 引用)

2007年9月19日水曜日

「カリスマ美容師」を逮捕 顧客から3百万円詐取

大阪府警南署は18日、定期預金の運用資金名目に顧客から現金300万円をだまし取ったとして、詐欺容疑で大阪府東大阪市森河内西、美容師河田圭詞容疑者(47)を逮捕した。  同署によると、河田容疑者は関西で有名な「カリスマ美容師」という。  調べでは、河田容疑者は2005年8月、当時経営していた大阪市中央区の美容院で、顧客の女性会社員(61)を接客中に「高金利の定期預金がある」などと持ち掛け、その後、架空の金融商品の内容を携帯メールで送信。現金300万円を自分の銀行口座に振り込ませ、だまし取った疑い。  河田容疑者はさらに同年9月末までに、女性に計約300万円を振り込ませていた。「借金が約8000万円あり、会社の経営が苦しかった」と供述している。  女性は「カリスマ美容師で有名なので信用した」と話しているという。(北海道新聞 引用)

2007年9月18日火曜日

夜間ばんえい好調 日中比5・5%増 ネット馬券後押し

【帯広】本年度から帯広市が帯広競馬場で単独開催しているばんえい競馬で、六月から始まった初のナイトレースが十七日閉幕した。計四十二日間の馬券販売総額は三十六億三千百八十一万円で、一日平均では八千六百四十七万円と、本年度の日中開催(二十四日間)の八千百九十八万円を5・5%上回った。  中でもインターネットによる販売が好調で、ナイターの一日平均は、日中開催に比べ33・2%増の千六百十九万円となった。帯広市は「ナイター開催をしている競馬場は少なく、ほかの競馬場のレース終了後にファンがネットで購入した」とみている。  また、馬インフルエンザ感染拡大の影響で、中央競馬が中止になった八月十九日には、期間中最高の一億四千五十九万円の売り上げを達成した。  ナイターの総入場者数は七万九千三百十四人、一日平均は千八百八十八人で、大型連休を含む日中開催を同7・5%下回った。  ナイターは日中開催より三時間半遅い、午後二時半-午後九時ごろに開催。帯広市は今年、コースに「光の森」をイメージしたカラフルな電飾や、場内にビアガーデンを設置するなど集客に取り組んできた。 (北海道新聞 引用)

2007年9月17日月曜日

来月スタートの緊急地震速報 不安いっぱい JR、広範囲で検証必要 病院、患者にどう伝達

大地震が発生した時に、震源地付近での観測データをいち早く解析し、大きな揺れが来そうな地域などを発表する気象庁の「緊急地震速報」の一般向け運用が、十月一日から始まる。ただ、発表から揺れの到達までの時間が数秒から数十秒と短いため、不特定多数の人々に混乱なく情報を伝えることは難しいとみられ、道内の集客施設や病院などは利用に二の足を踏んでいる。  速報は、NHKや民放各局がテレビなどで伝えることを決めているほか、専用端末を購入したり配信事業者と契約すれば、直接入手することもできる。  JR北海道は、グループ会社を通じて情報を入手できる態勢を整えたが、乗客らへの具体的な周知方法は決めていない。同社は「対象とされるエリアが広いため、具体的に線路上に影響があるのかどうか検証が必要」と困惑気味。当面、十月一日から同社の釧路支社管内で試験運用を始める予定だが、詳細は決まっていないという。  道内にスーパー三十店舗を展開するイオン北海道(札幌)も「情報入手から揺れが来るまでの時間が短いため、避難誘導など安全確保策と並行で進めなければマイナスに働く場合がある」と慎重な構え。  道内十三店舗のイトーヨーカドーも「検討中」として、十月一日の導入は見送る見通し。  また北大病院(札幌)、手稲渓仁会病院(同)、釧路市立病院、函館五稜郭病院なども、具体的な導入予定はないとする。札幌市内の総合病院の担当者は「情報を入手しても手術室に連絡する程度の時間的余裕しかないのではないか。入院・外来患者にどう伝えるかは難しい問題」と話す。  気象庁は「速報は避難するためのものではなく、できる限り危険な場所から離れ、身を守ることが目的。その前提で活用の仕方を考えてほしい」(地震火山部管理課)と訴える。  災害問題に詳しい防災システム研究所(東京)の山村武彦所長は「気象庁は誘導システムなど活用の仕方についてもっと検証し、具体的に示すべきだ。不十分なままではかえって混乱を招く」と指摘している。(北海道新聞 引用)

2007年9月15日土曜日

岩見沢の通り魔 被告、起訴事実を認める

【岩見沢】岩見沢市東町の住宅街の路上で五月、看護師横堀幸子さん=当時(51)=を刺殺したとして、殺人罪などに問われた三笠市堤町七、トラック運転手佐藤清隆被告(34)の初公判が十四日、札幌地裁岩見沢支部(井上秀雄裁判長)で開かれ、佐藤被告は起訴事実を認めた。  検察側は冒頭陳述で、「職場の同僚から日常的に厳しい注意を受けることが多かった」とし、事故当日も運転するトラックで自損事故を起こし、上司から注意を受け「うっぷん晴らしのために女性を殺害しようとした」と指摘した。  起訴状によると、佐藤被告は五月二日午後七時五分ごろ、岩見沢市東町一の八付近の路上で、面識のない横堀さんの背中を牛刀で刺し殺害した。(北海道新聞 引用)

2007年9月14日金曜日

石屋製菓不祥事発覚1カ月 体制見直し急ぐ 再開時期は流動的 「パーク」準備に時間

人気商品「白い恋人」の賞味期限改ざんなど、石屋製菓(札幌)の不祥事が発覚してから十四日で一カ月。社内では生産ラインの点検や組織見直しなど、操業再開に向けた準備作業が急ピッチで進められている。ただ、再開時期については意見が割れており、北海道土産の「横綱」が店頭に戻る日は依然流動的だ。(佐藤宏光、加藤木あずさ)  「マチのお菓子屋さんから(きちんとした)株式会社へ」(島田俊平社長)の脱皮を目指す同社。体制見直しを主導しているのはコンサルタント会社や森永製菓など「食品のプロ」だ。  「社員食堂を閉鎖するなんて、食品メーカーとしてとんでもない」。生産ラインの視察に訪れた森永製菓の担当者の言葉に島田社長は驚いた。  食堂は昨冬調理担当者が辞めてから閉鎖され、社員は昼食を持参するようになった。指摘を受けたのは、仮に社員から病原性大腸菌O157などの感染者が出た場合、昼食持参だと感染源の特定が困難になり対応が遅れるからだ。島田社長は食堂復活を即断した。  ほかにも《1》工場の作業服を従業員が持ち帰って洗濯していた《2》水道の蛇口が低く指先が触れる恐れがある《3》原料搬入と製品搬出のルートが一部で交差していた-など指摘は多岐にわたり、同社は対応を急いでいる。  十日午前、本社会議室に主任以上の社員二十二人が集められた。現状を報告した島田社長が意見を求めると、製造現場担当の男性社員が手を挙げた。「職場でまとめた意見書を提出してもいいでしょうか」  トップに現場の情報が伝わらない風通しの悪さが不祥事の一因とされたのを受け、毎週開くようになった社内連絡会。島田社長は「社員の声に経営側がちゃんと反応すれば社員からもっと声が上がる」と力を込める。  同社は操業停止後も全員出社を貫く。清掃やクレーム対応、取引先への謝罪に加え、食の安全に関する講習会にも積極的に参加させている。今後は道内の食品工場視察も実施、意識改革を徹底する構えだ。  同社は二十五日に道、札幌市に改善計画を提出。その後、試験操業をへて操業再開時期を判断する。大腸菌群や黄色ブドウ球菌が見つかったアイスクリーム、バウムクーヘンは当面生産を見送り、「白い恋人」と「美冬」の再開を優先させる方針だ。  意見が割れているのは年間五十万人が訪れる観光施設「白い恋人パーク」の扱い。「白い恋人」だけなら操業再開は十月下旬から十一月上旬の見通しだが、パークを同時再開する場合、十一月下旬から十二月にずれ込む可能性がある。目玉のケーキバイキング向けの洋生菓子の生産体制確立に時間がかかるためだ。  土産物としての商品だけに、操業再開時のイメージ回復は重要課題。島田社長は「早く操業再開したいという気持ちと、焦ったらだめだという気持ちの中で悩んでいる」と打ち明ける。 (北海道新聞 引用)

2007年9月13日木曜日

スーパー強盗、6容疑者逮捕 札幌

札幌市中央区のスーパーで六月、現金約五百三十万円が奪われた強盗事件で、札幌西署などは十二日、強盗の疑いで、同市北区新琴似八の一二、建築会社社長生田目弘幸(45)、同市豊平区平岸四の三、無職阿部秀明(27)ら六容疑者を逮捕した。  調べでは、六容疑者は六月二十四日午後二時三十五分ごろ、同市中央区南七西二三のスーパー「ユアーズなんまる」二階事務所に押し入り、女性事務員に包丁を突きつけ、現金約五百三十万円を奪った疑い。  同署によると、六容疑者は実行役三人、運転手役や見張り役などと役割分担した。同署などは六月に同市西区、中央区で起きた連続強盗事件の関与も調べている。(北海道新聞 引用)

2007年9月12日水曜日

道内金融機関の純利益654億円 06年度 過去20年で最高

二○○六年度の道内金融機関(三銀行、二十五信金)の純利益の合計額が、過去二十年間で最高の六百五十四億円に達したことが十一日、日銀札幌支店の調査で分かった。バブル経済のツケである不良債権処理をほぼ達成し、貸出先の倒産に備えた貸倒引当金など「信用コスト」を抑制できているためで、道内金融機関の収益力の順調な回復ぶりを示している。  調査によると、旧拓銀を含む道内行と信金の純利益の合計額は、一九八八年度の四百七十五億円をピークに減少傾向をたどり、旧拓銀が住専の不良債権処理に苦しんだ九五年度には八百七億円の純損失を計上した。しかし、不良債権処理の進展に伴い、○三年度から純損益はプラスに転じ、バブル期の実績もしのぐほどに回復。○五年度の六百十三億円から二年連続で過去最高を記録した。  収益力回復の原因について、同支店は、不良債権処理の費用である信用コストの減少と、長期金利上昇による有価証券運用益の増加を指摘。特に貸出先の倒産に備えた貸倒引当金などの信用コストは、旧拓銀破たん翌年の九八年度には千七百六十六億円と膨らんだが、○六年度には二百四十四億円にまで圧縮された。  上野正彦支店長は「収益力回復を生かし、金融機関は道内企業を金融面から支えて道内経済の活性化に努めてほしい」と話している。(北海道新聞 引用)

2007年9月11日火曜日

ススキノ再開発へ研究会 商業ビル団体など 老朽化対策が課題

札幌・ススキノ地区の商業ビルを運営する企業でつくる札幌薄野ビルヂング協会(藤井英勝会長)は十日、ススキノの再開発に向けた研究会を設立した。老朽化が進むビルの建て替え促進でススキノを活性化し、JR札幌駅前や大通地区に対する競争力をアップさせたい考えだ。  研究会は同協会メンバーのほか、札幌市や日本政策投資銀行、北洋銀行、大成建設、岩田地崎建設などが参加。座長は毛利稔・北海道振興社長が就任した。  同協会によると、ススキノの商業ビルの多くは一九六○-七○年代に建設され、老朽化対策が課題だ。同協会所属の八十七棟のうち、十年以内に耐震化が必要なのは過半数の四十五棟に上るという。ただテナントの一時移転先の問題などで建て替えが進まず、「女性は札幌駅中心に流れており、ススキノだけが取り残されてしまう」(毛利座長)と危機感を募らせる。  同研究会は《1》テナントの一時移転先の確保《2》ビル建て替えの形態-などの情報交換システムをつくり、ススキノの特徴を生かした新たなまちづくりにつなげて行く考えだ。また、カギとなる一時移転先は金融機関の統廃合で生じる廃止店舗を想定している。  さらに各ビルの耐用年数や収入、投資額のバランスを調べ、最適な建て替え時期を探る。今後、新宿区などの先進事例を学び、来年二月までに結果をまとめる。  毛利座長は「建て替えたくてもテナントの移転先の問題で踏み切れないケースもある。環境を整え、再開発の下地をつくりたい」と今後に期待を込める。 (北海道新聞 引用)

2007年9月9日日曜日

スクエアダンス ファクトリーで100人がさっそう 札幌・中央区

米国生まれの「スクエアダンス」のデモンストレーションが八日、札幌市中央区のサッポロファクトリーで行われ、全国の愛好家百人がダンスを披露した。  スクエアダンスはウエスタン音楽に乗って八人一組で踊る。日本協会が全国大会に合わせ、市民に魅力を知ってもらおうと企画した。  踊り手は高齢者がほとんどだが、カラフルなウエスタンシャツやスカート姿でさっそうとダンス。買い物客から大きな拍手を受け、参加者の女性は「若返ったわ」と顔を上気させていた。(北海道新聞 引用)

2007年9月8日土曜日

偽グッチなど222点、販売目的で所持 苫小牧 リサイクル店主逮捕

【苫小牧】苫小牧署は八日までに、商標法違反(販売目的所持)の疑いで、苫小牧市有珠の沢町七、リサイクル店経営北角典子容疑者(47)を逮捕した。  調べでは、北角容疑者は七日、経営する同市双葉町一のリサイクル店で、「ルイ・ヴィトン」のショルダーバッグの偽造品を販売するため展示していた疑い。同署はルイ・ヴィトンの偽造品百三点のほか、シャネル、グッチなどの偽造品計二百二十二点を押収した。  北角容疑者は二○○一年にリサイクル店を開業。中古の本物を販売するかたわら、インターネットで購入した偽造品を扱っていたという。(北海道新聞 引用)

2007年9月7日金曜日

洞爺湖の水でサミットPR 東京ミッドタウンに展示

来年七月の北海道洞爺湖サミットをPRしようと、洞爺湖の湖水と有珠山の噴石が東京都港区の東京ミッドタウンに展示され、来場者の目を引いている。  スルガ銀行(静岡県)ミッドタウン支店がギャラリーに開設した「d-labo」(ディー・ラボ)。約五十ある引き出しの中に作品を展示する仕組みで、今回は「にっぽん周遊」と題して四十七都道府県に呼びかけ、地域を象徴する名産を出品してもらった。  道東京事務所は「来年のサミットをアピールできるものを」と、胆振管内洞爺湖町に依頼。湖畔でくんだ約○・四リットルの水と二○○○年の噴火で飛来した噴石二個が八月下旬に届いた。  青森のリンゴや山梨のワインなど各地の名物が並ぶ中、北海道の大自然をイメージさせる水と石が独特の存在感を放っている。十月末まで。(北海道新聞 引用)

2007年9月5日水曜日

商店地下に防空壕跡 札幌・二条市場そば

観光客でにぎわう札幌市中央区の二条市場近くの商店の地下に、忘れ去られた防空壕(ごう)跡がある。太平洋戦争が始まった一九四○年代、商品を貯蔵する石室を改造し、米軍機の空襲に備えていた。終戦から六十二年。時代は移った。札幌軟石の石室は今、外国人も足を運ぶ名所の地面の下で、倉庫として、平和な時を刻んでいる。  防空壕は二条市場向かいの業務用食材販売、桑原商店(桑原金蔵社長)の地下にある。同商店は一八九二年(明治二十五年)創業。防空壕の存在を知る人は今、同地域の商店街関係者にもほとんどいないという。  金蔵さん(83)の弟で仕出し会社会長の桑原金二さん(78)によると、四一年(昭和十六年)ごろ、大正時代に造られた石室を防空壕に改造した。広さが縦七メートル、横三・五メートル、高さ二・三メートルほど。壁は札幌軟石で頑丈に組まれ、空襲時には従業員ら十数人が避難できるようになっていた。  市場側の壁の右下には当時、外から防空壕に逃げ込む入り口とつながる地下道があった。地下道は人間がはって移動できるくらいの広さで、長さは約十メートル。「若いころ炭鉱にいた近所の人が一カ月かけて掘った」と、当時十歳だった金二さんは言う。金二さんの記憶によると、戦時中は二条市場にも防空壕が二、三カ所あったという。  幸い防空壕が使われることはなかった。金二さんは「予行演習で一、二回入ったくらいだったが、焼夷(しょうい)弾が直撃したらと緊張したのを覚えています」と振り返る。  終戦直後、地下道は土砂で埋め、入り口もコンクリートでふさぎ、防空壕は四年ほどで役割を終えた。再び本来の役割に戻った倉庫は「夏は涼しく、冬暖かいので商品の保管に最適」(同商店)として、今も現役だ。  「防空壕なんて使う時代が二度と来ないでほしい。世界の平和を祈りたい」。金二さんは倉庫に降りる階段を見ながら、静かに、力強く語った。(北海道新聞 引用)

商店地下に防空壕跡 札幌・二条市場そば

観光客でにぎわう札幌市中央区の二条市場近くの商店の地下に、忘れ去られた防空壕(ごう)跡がある。太平洋戦争が始まった一九四○年代、商品を貯蔵する石室を改造し、米軍機の空襲に備えていた。終戦から六十二年。時代は移った。札幌軟石の石室は今、外国人も足を運ぶ名所の地面の下で、倉庫として、平和な時を刻んでいる。  防空壕は二条市場向かいの業務用食材販売、桑原商店(桑原金蔵社長)の地下にある。同商店は一八九二年(明治二十五年)創業。防空壕の存在を知る人は今、同地域の商店街関係者にもほとんどいないという。  金蔵さん(83)の弟で仕出し会社会長の桑原金二さん(78)によると、四一年(昭和十六年)ごろ、大正時代に造られた石室を防空壕に改造した。広さが縦七メートル、横三・五メートル、高さ二・三メートルほど。壁は札幌軟石で頑丈に組まれ、空襲時には従業員ら十数人が避難できるようになっていた。  市場側の壁の右下には当時、外から防空壕に逃げ込む入り口とつながる地下道があった。地下道は人間がはって移動できるくらいの広さで、長さは約十メートル。「若いころ炭鉱にいた近所の人が一カ月かけて掘った」と、当時十歳だった金二さんは言う。金二さんの記憶によると、戦時中は二条市場にも防空壕が二、三カ所あったという。  幸い防空壕が使われることはなかった。金二さんは「予行演習で一、二回入ったくらいだったが、焼夷(しょうい)弾が直撃したらと緊張したのを覚えています」と振り返る。  終戦直後、地下道は土砂で埋め、入り口もコンクリートでふさぎ、防空壕は四年ほどで役割を終えた。再び本来の役割に戻った倉庫は「夏は涼しく、冬暖かいので商品の保管に最適」(同商店)として、今も現役だ。  「防空壕なんて使う時代が二度と来ないでほしい。世界の平和を祈りたい」。金二さんは倉庫に降りる階段を見ながら、静かに、力強く語った。(北海道新聞 引用)

2007年9月4日火曜日

クマザサ原料の無添加せっけん 登別の会社発売

【登別温泉】クマザサ製の茶と竹炭パウダーに、サケコラーゲンを加えた無添加のせっけん「しっとりぷりんぷりん石鹸(せっけん)」を、北海道熊笹本舗(登別)が発売した。  竹炭が汚れを吸着するほか、茶に殺菌と保湿の効果があるという。倶多楽湖周辺に自生するクマザサを原料に使い、三年がかりで開発した。  百グラム二千五百二十円。坂井昭一社長が敏感肌の久美子夫人の意見を参考に完成させただけに「愛情もたっぷり」と自信満々だ。同社は(電)0143・84・3314。(北海道新聞 引用)

2007年9月3日月曜日

「ワイン」担保に融資 道銀、商工中金 北海道ワインに

北海道銀行と商工中金は二日、北海道ワイン(小樽)に対し、同社製ワインを担保にしたシンジケートローン型動産担保融資(ABL)を組成することを決めた。両金融機関が枠組みを構築し、実際の融資には小樽、北海両信金も参加。四金融機関合わせて三億円の融資枠を設定する。道銀がABLを組成するのは初めてだ。  今回の枠組みでは、生産されたワインと販売後の売掛金、受取手形などに担保設定し、売掛金を回収する預金口座にも質権を設定する。生産から販売、回収までの事業サイクルを担保にすることによって、不動産担保に頼らず機動的に融資することができるという。  北海道ワイン側は、金融機関に対し、事業サイクルが順調であることを示すため、定期的に生産状況や担保情報を報告する。融資で得た資金は運転資金にあてる。  同社はワイン販売量で道内一位、全国六位。国産ブドウの使用量は全国一位で、金融機関側は長期熟成させる技術力などを評価した。道内のABLの事例としてはほかに、北洋銀行が野菜や和牛などを担保に三件の融資を行っている。 (北海道新聞 引用)

2007年9月2日日曜日

北大病院での脳死移植終了

北大病院(札幌市北区)は一日午後十一時半ごろ、埼玉県の深谷赤十字病院で臓器移植法に基づく国内六十例目の脳死と判定された男性から摘出された肝臓の移植手術を終えた。  同病院によると、患者の容体は安定し、移植した肝臓は順調に機能しているという。  同法による脳死移植は国内五十九例目。手術は同病院臓器移植医療部副部長の古川博之特任教授らのチームが一日正午ごろから開始し、肝臓を劇症肝炎の三十代男性に移植した。  古川特任教授は、記者会見で「おなかの中の癒着もなく、素早く手術を進めることができた。一カ月ぐらいで退院できるのではないか」と述べた。(北海道新聞 引用)

2007年9月1日土曜日

とれたて野菜安いよ! 元気ショップで大収穫祭 札幌・大通

障害者が手作りした製品を販売する札幌市中央区の「元気ショップ」(地下鉄東西線大通駅コンコース内)で二十九日、野菜を期間限定で特売する「大収穫祭」が始まった。  元気ショップは昨年十二月、札幌市が開設し、札幌や近郊の約八十の障害者施設で作られたパンやケーキ、紙製の眼鏡立てなどを販売している。  大収穫祭は初めての企画。北区の「あいのさとアクテビテイセンター」のトマトや空知管内長沼町の「長沼陽風学園」のジャガイモなど、十施設が栽培した野菜十四種類を格安の百円-五百円で販売している。  初日は「一日店長」となった上田文雄市長が「新鮮ですよ」などと呼びかけながら、シイタケ三百パックを無料配布(二十九日のみ)。店内は新鮮な野菜を求める主婦たちでにぎわった。九月四日まで。(北海道新聞 引用)

2007年8月31日金曜日

函館集団暴行 ボディーガードの対価要求

【函館】函館市内の公園で函館大学付属有斗高三年佐藤智也君(18)が中学時代の同級生ら七人に暴行され死亡した事件で、佐藤君は、逮捕された少年の一人にボディーガードを依頼し、その対価を要求されていたことが、三十日までの函館西署の調べで分かった。  同署は暴行の背景に、金銭をめぐるトラブルがあったとみて調べている。  佐藤君の知人は「事件の二カ月ほど前、佐藤君は、逮捕された少年の一人に『ボディーガードを付けてほしい』と頼んでいた。何か困っていたことがあったようだ」と話す。だが、佐藤君は対価として「金を払え」と言われ、この少年を避けるようになったという。  これまでの同署の調べで、事件があった二十六日夜、逮捕された少年が佐藤君に「金をくれる約束をしていたのにずらしている(先延ばしにしている)」と言いがかりをつけていたことが分かっている。  さらに、暴行の一時間前、暴行現場となった公園で佐藤君が「通帳入りのバッグがなくなった」と話し、少年らから「本当になくなったのか」と詰問される姿も付近住民から目撃されている。 (北海道新聞 引用)

2007年8月30日木曜日

ガソリン価格 道内144・2円 3週連続最高値

石油情報センターが二十九日発表した石油製品市況調査によると、二十七日時点のレギュラーガソリンの道内平均小売価格は三週連続して一リットル当たり一四四・二円で、一九八七年の調査開始以来の最高値の状態が続いている。ハイオクガソリンも一五四・七円で横ばい。軽油は一二三・八円、灯油(配達)は八三・四円で、いずれも○・一円値上がりした。  レギュラーガソリンの全国平均は一四五・三円で、二週続いた最高値(一四五・四円)より○・一円下がった。  前週と比べ横ばいだったのは北海道を含む十八道府県で、愛媛、宮崎の二県では値上がりした。元売り関係者は「基調は弱含みだが、小売価格は今後も地域ごとにばらつきが出るだろう」と話している。(北海道新聞 引用)

2007年8月29日水曜日

レジオネラ菌検出で休館の千歳市温水プールが再開 10日ぶり歓声響く

【千歳】レジオネラ菌が検出されたため、16日夕から休館していた市温水プールが26日、営業を再開した。午前10時の開館とともに、大勢の家族連れらが訪れ、館内には10日ぶりに子供たちの元気な歓声が響き渡った。  十六日を含めた閉館中の十日間、千歳市内は最高気温が二五度を超える夏日が七日もあった。温水プールに「涼」を求める人も多く、週末は五十組以上、平日も二十組前後が休館を知らずに訪れた。  温水プールを管理する市教委は通常の開館時間帯、駐車場に職員一人を配置し、来館者に対応。「みんな残念がっていた。暑くて一番入りたい時期だったのに、申し訳なかった」と話す。  二十六日は開館と同時に、数十人が来館。大好きな水遊びを我慢してきた子供たちは興奮して水を掛け合ったり、泳いだりして、歓声を上げた。  友人と来館した山本佳奈さん(12)=祝梅小六年=は「この間も来たんだけど、閉まっていて残念だった。きょうは久しぶりに水に入れてすっごく楽しい」と声を弾ませた。  市内在住の主婦渡智子さん(32)も休館中に一度訪れた。この日は電話で再開を確認してから、家族五人で来館。「子供の喜ぶ顔を見ることができて満足です」と話していた。  レジオネラ菌は今月上旬の定期検査で、大小二つあるジャグジーのうち「小」から検出された。清掃、消毒の後、全施設から水を採取し、二十五日、検査機関から「陰性」との報告を受けた。  市教委は再発防止へジャグジーを週一回清掃するとともに、プールに菌が持ち込まれるのを防ぐため、利用者にシャワー使用を呼びかける。(北海道新聞 引用)

2007年8月27日月曜日

ばんえい調騎会 会長が辞意撤回

【帯広】ばんえい競馬の調教師と騎手でつくる調騎会は二十六日、帯広競馬場で臨時代議委員会を開き、同会に辞任届を提出した服部義幸会長に続投を要請、同会長は「会の一本化に向け努力したい」として、辞意を撤回した。  同会は引き続き服部体制のもと、旭川など四市によるばんえい競馬廃止に伴う補償金配分方法をめぐる混乱の収拾を急ぐ。補償金などの精算窓口である旭川市は、四市が決めた配分方法を受け入れるかどうか三十一日までに回答するよう調騎会に求めており、同会幹部は「四市案をのむか新たな案を練り直すか早急に決めたい」と述べた。  同会の調教師三十八人は、総額約三億五千六百万円の補償金配分方法をめぐり、四市案に賛成か反対かで対立。服部会長は「事態収拾できない」として辞任届を出していた。(北海道新聞 引用)

2007年8月26日日曜日

石水氏 札商副会頭を辞任

人気菓子「白い恋人」の賞味期限改ざんなどの責任を取り、石屋製菓社長を退任した石水勲氏(63)は二十四日までに、札幌商工会議所の副会頭を辞任した。石水氏から提出された辞任届を、高向巌会頭が受理した。  石水氏は、一九九四年から札商議員を務め、二○○四年十一月に副会頭に就任。一連の不祥事が十四日に発覚して以降、高向会頭に副会頭職の進退の判断を委ねる意向を表明していた。 (北海道新聞 引用)

2007年8月25日土曜日

「よいやさー」激突 沼田で夜高あんどん祭り

【沼田】道内三大あんどん祭りの一つ、空知管内沼田町の「夜高(ようたか)あんどん祭り」が二十四日開幕した。きらびやかな大型あんどん同士の激しいぶつけ合いが行われ、夏の終わりの夜を威勢良く盛り上げた。  今年で三十一回目。農協や商工会、役場、沼田高校など町内の九団体が製作した大小十八基のあんどんが市街地に集結し一斉点灯。夜空を照らしながら町内を練り歩いた。  呼び物のぶつけ合いでは、重さ約五トンの大型あんどん同士が、引き手の「よいやさー」の掛け声とともに激突。手間をかけて作られたあんどんがメリメリと音を立てて壊れる様子に、多くの見物客から歓声が上がっていた。祭りは二十五日も開かれ、ぶつけ合いは午後八時ごろから行われる。(北海道新聞 引用)

2007年8月24日金曜日

創立100周年をアピール 小樽商大が横断幕

【小樽】二○一一年に創立百周年を迎える小樽商大はJR小樽駅前の歩道橋に「創立100周年まで あと4年」と記した縦○・九メートル、横十メートルの横断幕を設置した。  バスやタクシー、通勤・通学者が行き来する小樽の玄関前。「地域と一緒に歩む小樽商大として、百周年を知ってもらうために目に付く場所に設置した」と同大。  ただ、問題が一点。小樽市は、海を望む景観上好ましくないと、歩道橋の撤去を道と協議中。同大は「取り壊されないことを祈っているのですが…」。 (北海道新聞 引用)

2007年8月22日水曜日

ライジング・サン トイレ足りない、1時間待ち 苦情相次ぎ主催者謝罪

【石狩湾新港】小樽市銭函の石狩湾新港樽川埠頭(ふとう)横の野外特設会場で十九日まで開かれたライブイベント「ライジング・サン・ロック・フェスティバル2007inエゾ」で、会場内のトイレが不足し、来場者から苦情が殺到している。主催したウエス(札幌)は「大変ご迷惑と不快な思いをさせ、深くおわび申し上げます」と謝罪している。  今年で九回目。十七日から十九日早朝まで開催。同社によると、来場者は過去最高の七万人。二十一日も同社ホームページの掲示板には、数百件の苦情の書き込みが続いている。  来場者によると、会場内の仮設トイレが少なく、一時間以上待つ状態が続いた。トイレは二百カ所ほどあったが、くみ取りが間に合わず十八日夕から大半が使用できなくなり、やむなくトイレ以外の場所で用を足す人も続出したという。  同社はトイレ数や誘導する係員について、「昨年より増やしたが、詳しい状況は把握していない」と説明。「アナウンスなど対応はできる限りしている」と釈明する。  一方、「衛生管理があまりにひどい」と苦情が数件寄せられた石狩市は近く、主催者側に改善を申し入れる。  会場を所有する石狩開発(石狩)は「終了後に現状復旧されているか確認している。これまでトラブルは起きていない」と話している。 (北海道新聞 引用)

2007年8月21日火曜日

ながいも酢いかが 帯広の丸勝、26日に発売 規格外品原料に

【帯広】農産物卸売業の丸勝(帯広、梶原雅仁社長)は、規格外の十勝産ナガイモを原料にした醸造酢「十勝ながいも酢」を26日発売する。高血圧の改善に効果があるとされるカリウムなどを豊富に含み、同社は「口当たりが良く飲みやすい」とPRしている。  十勝の農畜産物の高付加価値化を目指す文部科学省の都市エリア産学官連携促進事業の一環として、同社と道立食品加工研究センター(江別)などが共同開発した。  原料のナガイモは、ブランド農産物「十勝川西長いも」のうち、1本200グラム以下の規格外品。年間約25トン出るが、従来は農家が肥料などに使っていた。これを皮付きのまま酵素処理したうえでアルコール発酵させ、酢酸菌を加えて醸造した。  道立十勝圏地域食品加工技術センターが調べたところ、市販の穀物酢と比べ、カリウムが約70倍、老化防止に効くとされるポリフェノールも約5割多く含まれていた。そのまま飲む以外に、サラダドレッシングなどにも活用できるという。  先に開発した「金時豆酢」と「あずき酢」も商品化し、「ながいも酢」と合わせた3種類を当面、帯広市の百貨店藤丸で販売する。生産体制が整い次第、インターネットなどでも売り出す。それぞれ275ミリリットル入り1本1575円。問い合わせは同社(電)0155・37・4104へ。 (北海道新聞 引用)

2007年8月19日日曜日

ジャックと豆の木? ヒマワリ空高く 小樽

【小樽】「まるでジャックと豆の木のよう」。小樽市星野町、無職渋沢佳一さん(65)のジャガイモ畑でヒマワリがぐんぐん育ち、ついに高さ三・五メートルに達した。  空知管内北竜町のひまわりの里でもらった種を育てて三年目。「野鳥に全部種を食べられた」と思っていたら、一つだけ畑を仕切る小石を押しのけて育ち始めた。  定年を機に神奈川県から妻の故郷に移住した渋沢さん。猛暑で次々と開く花を夫婦で愛(め)でながら「ヒマワリも歓迎してくれたんですかね」。(北海道新聞 引用)

2007年8月17日金曜日

「還暦」合唱団歌声高らかに 札幌・響友会 25日に記念演奏会

札幌の社会人による混声合唱団「響友(きょうゆう)会」が今年で創立六十周年を迎えた。道内のアマチュア合唱団としても草分け的存在で、これまでに千人以上が所属してきた。二十五日には、思い出の曲などを集めた記念演奏会を開く。  響友会は一九四七年、札幌一中(現札幌南高)と庁立札幌高等女学校(現札幌北高)の有志二十人ほどが、本格的に合唱を勉強しようと設立した。以来ほぼ毎年「研究発表会」と銘打った演奏会を開いているほか、全国コンクールに約二十回出場、四回のドイツ演奏旅行など、積極的に活動を続けている。  この間、指揮者の仕事が忙しくなって活動が危ぶまれたり、高度成長期の昭和四十年代には男性が極端に少なくなるなど、幾多の危機を乗り越えて存続してきた。  四十九年間活動している北区の山口吉昭さん(68)は「みんなの合唱への熱意が活動を支えてきた。今、歌える場があることはとても幸せです」と六十周年を迎えて感慨ひとしお。  現在二十代-七十代の団員七十人のほか、転勤などで札幌を離れた人たちでつくるOB会も百三十人が名を連ねている。  記念演奏会には現役六十人、OB四十人の計約百人が出演。このほど団員で選んだ愛唱歌二十二曲の中から、初代指揮者の故・牧野統氏作曲「甲斐より」、メンデルスゾーン作曲「緑の森よ」などを歌う。  戸塚末広代表(60)は「今後も若い団員を増やしながら、老人施設などへの慰問をしたり、ほかの合唱団との共演など、積極的に活動したい」と期している。  記念演奏会は二十五日午後五時から札幌市教育文化会館(中央区北一西一三)で。千円。問い合わせは赤坂さん(電)386・2035へ。(北海道新聞 引用

2007年8月13日月曜日

高校教師郡部「嫌だ」 同一校に15年以上260人も 道教委苦慮

同一の道立高で15年以上勤務する教員が今年4月時点で260人に達し、道教委が来年春まで3カ年で取り組んでいる長年勤務者解消計画の達成が困難な状況になっている。対象者の大半を占める札幌など都市部に住む教員が、郡部への異動を渋るケースが多いためだ。道教委は、人事停滞は弊害が多いとする一方、強制的な異動には慎重なこともあり、問題は簡単には解決しそうにない。  道教委によると、同一高校勤務が十五年以上に及んでいたのは、解消計画を策定した二○○五年八月時点で、道内の高校教員と養護教諭ら計約九千人のうち三百六人。三カ年計画が終わる○八年四月までに十五年になる教員を合わせると五百六十四人に達した。道教委は○六、○七年度の人事で解消を図ったが、半数近くは手付かずで、○八年度人事でも完全な解消は難しい見通しだ。  人事滞留の理由について、道教委は「多くは教員本人が郡部への異動を嫌うため」と説明する。「持ち家を離れたくない」との理由もあるという。一方、札幌市内の道立高に勤務して十五年近くになる男性教員は「進学希望の生徒のために長年、教科指導法を研究してきた。その力をまだ役立てたい」と話し、個人的理由ばかりでないと強調する。  道立高人事異動実施要領は、一校の勤務年数が都市部で十年、郡部では六年を超えれば異動対象としている。  一方、郡部への転勤を命じられた教員が発令取り消しを求めた訴訟に対する一九五五年の釧路地裁判決は、任命権者の裁量を認めて原告の訴えを退けつつ、家庭の事情などを考慮しない転勤命令は場合によって人事権の乱用に当たるとした。また、地方教育行政法は、学校長による任命権者への意見具申を認めており、人事には現場の意向が尊重される。  こうしたことから、「本人の納得なしに強制的に異動させることは難しい」(道教委教職員課)のが実情で、道教委は対象教員を説得してもらうよう校長への働きかけを強める考えだ。  転勤が実現しない教員を抱える道北の道立高教頭は「人事の停滞によって現場の士気は落ちている」と話している。 (北海道新聞 引用)

2007年8月8日水曜日

サービス残業常態化、職員に時間外支給へ 道市町村課が見解示す

財政再建中の夕張市で職員のサービス残業が常態化している問題で、道市町村課は7日、「正規の業務命令に基づく時間外勤務については当然、手当が支給されるべきだ」との見解を示した。道議会総合企画委員会で共産党の真下紀子氏(旭川市)の質問に同課の平井優章参事が答えた。道は市から実態の報告を近く受け、支給へ向けて対応を協議する。
 同課などによると、財政再建団体になったことに伴い、市職員は3月末までに約半数が退職し165人になった。今年度も7月末までに8人が退職した。
 このあおりで残った職員の時間外勤務が増加。4、5月は特に残業が多かったとみられ、一部職員の時間外が100時間近くに達する職場が続出した。しかし、再建計画で時間外手当は給与総額の2・5%が上限のため、4、5月は1人約3時間分しか支給されなかった。不払いが原因で退職を決めた職員もいるとされる。
 道は業務の効率化で残業を縮減するよう市に助言した。サービス残業となっている分については、退職者の増加で不要となった給与分で穴埋めできないか、実態を踏まえた上で市と検討する。
 道が時間外手当支給に前向きな見解を示したことについて、夕張市職員の間では「働いた分を払ってもらえそうだ」(30代女性職員)と好意的に受け止められた。羽柴和寛・副市長は「道の指導と助言を踏まえ、適切な対応に努める」と話している。


(毎日新聞 北海道版 引用)

2007年8月6日月曜日

小樽の新工場で「バンビ」復活

小樽市の老舗菓子メーカー「池田製菓」=昨年11月に事業停止=から事業を引き継いだ菓子卸売業「北海道村」(庄子敏昭社長)は3日、同市銭函の新工場で、キャラメル製造を本格稼働させた。北海道村は4月下旬、同製菓から「バンビ」の商標を有償で譲り受けた。生キャラメルやプリンなどを新たに開発し、従来のバンビキャラメルを含め計14種類のバンビブランド商品を生産する。
 庄子社長によると、7月に完成した新工場では1日1500キロのキャラメル生産が可能。他社から委託を受けたプライベートブランド(PB)商品を含め、年間約5億円の収益を見込む。旧工場(同市若松)で7月中旬まで生産していた分は既に出荷が始まっている。
 庄子社長は「キャラメルの生産ラインを持っているのは全国で4社しかないので、これからバンビを全国ブランドにしたい」と話した。
 一方、同製菓は10日に旧工場の建物付きの土地を市内の企業に売却することが決まっており、これで事実上札幌は解散となる。


(毎日新聞 北海道版 引用)

2007年7月25日水曜日

焼き肉店強殺 元店長に無期懲役 札幌地裁判決「冷酷非道な犯行」

 札幌市中央区の焼き肉店で一月、店舗の大家の伊沢裕子さん=当時(73)=を殺害し金を奪おうとしたとして、強盗殺人と死体遺棄の罪に問われた住所不定、元焼き肉店店長杉本功司被告(29)の判決公判が二十日、札幌地裁であった。井上豊裁判長は「生命の尊さを一顧だにしない冷酷非道な犯行」と述べ、杉本被告に求刑通り無期懲役を言い渡した。
 判決理由で井上裁判長は、焼き肉店で極端な低賃金での勤務を強いられていたことが事件の一因だったとしたが、「犯行を正当化する理由にはならない」と述べ、情状酌量による有期刑を求めた弁護側の主張を退けた。
 判決によると、杉本被告は一月九日、焼き肉店内で伊沢さんの胸や腹を牛刀で繰り返し刺すなどして殺害。金品を強取する目的で伊沢さん宅などの鍵束を奪い、遺体を店の冷蔵庫内に遺棄した。
 杉本被告は、関係者が伊沢さんを捜し始めたため部屋には侵入せず、遺体を冷蔵庫に隠したまま約一週間、店の営業を続けていた。

(北海道新聞より引用)

2007年7月18日水曜日

甲子園を目指し熱戦 夏の高校野球北大会が開幕

【旭川】第89回全国高校野球選手権(八月八日開幕・甲子園)の北北海道大会が十四日、旭川スタルヒン球場で開幕した。南北空知支部が統合し今年から北大会に編入された空知支部を含む六支部の予選を勝ち抜いた十七校が、甲子園を目指して熱戦を繰り広げる。開会式に続いて行われた開幕戦は帯工(十勝支部)と北見緑陵(北見支部)が対戦し、帯工が10-1で勝った。
 曇天の下、午前八時半から行われた開会式では、春夏連続甲子園出場を目指す旭南(旭川支部)の浅沼寿紀主将が、「北の大地にさわやかな風を吹かせ、はつらつとした最高のプレーをすることを誓います」と選手宣誓。始球式は、昨年まで南空知支部管内だった岩見沢市の岩見沢緑中出身で水泳の元五輪選手、田中雅美さんが行った。
 大会が順調に進めば決勝は二十日に行われる。南北海道大会は十六日、札幌円山球場で開幕する。

(北海道新聞より引用)

2007年6月27日水曜日

札幌ドーム 自治体負担なく「自立経営」 02年サッカーW杯国内会場で唯一

札幌ドーム(札幌市豊平区)を管理運営している市の第三セクター「札幌ドーム」(瀬戸武社長)が、好調な経営を続けている。二十一日発表した二○○七年三月期決算では、過去最高の売上高を記録し、開業以来六期連続の黒字となった。ドーム建設の大きな理由となった○二年サッカーワールドカップ(W杯)開催から五年。会場だった国内十施設のうち、札幌を含む九施設が指定管理者制度を導入しているが、自治体の負担金なしで運営しているのは札幌だけ。プロ野球とプロサッカーのW本拠地になったのが最大の「勝因」だ。
 指定管理者制度をとる九施設のうち、札幌を除く八施設が自治体の負担金なしでは、管理運営できない状況にあり、札幌はダントツの「勝ち組」。○七年三月期決算では、純利益こそ二億八百万円と前期を10・4%下回ったものの、売上高は前期比22・6%増の三十五億三千六百万円を記録した。
 札幌ドームはサッカーと野球兼用の国内唯一の施設。安定経営は試合数が多く、大勢の観客が見込める二大プロスポーツに支えられている。
 昨シーズン、日本ハムは公式戦だけで六十二試合、コンサドーレ札幌は十一試合を札幌ドームで開催。○六年度の総来場者は、両チームの試合の観客やコンサートなどイベントの入場者ら二百六十八万人に達し、前年度を26・9%も上回った。
 特に日本ハム戦は十三試合で入場者が四万人を突破。札幌ドームの基本利用料は一日八百万円だが、入場者が二万人を超えると、超えた分について一人当たり四百円が加算される。ビールや弁当も数多く売れ、ドームの売り上げを押し上げた。
 一方、札幌を除く施設はサッカー専用や陸上との兼用だったり、本拠地を置くプロチームがなかったりと、経営環境は厳しい。
 ただ、好調なドームにも課題はある。市民に身近な施設になるにつれ、「スタンドの階段が急で、上り下りがつらくて行けない」(東区の六十九歳の主婦)など、施設改善を望む声が多く聞かれるようになった。
 このため、札幌ドームは昨シーズン終了後、例年の施設整備費の二・五倍を超える約四億円をかけて、案内看板を見やすくしたり、バックネット裏の席をゆったりと座れるシートに取り換えたりした。瀬戸社長は「施設の公共性を高めながら、利益を市民に還元するのが三セクの役目。顧客満足度を向上させ、信頼されるドームを目指す」と話している
(北海道新聞より)

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2007年6月21日木曜日

ラリージャパン 4年連続で十勝開催 概要発表

 世界ラリー選手権(WRC)の日本大会「ラリージャパン」の概要発表会が八日、東京都内で開かれた。十月二十六-二十八日、帯広市を中心とする十勝地区で行われ、四年連続の十勝開催となる。
 札幌、東京のイベント企画会社など五社でつくる大会組織委の主催。世界を転戦するWRC全十六戦のうちの十四戦目で、計九十台が出場する見込みだ。
 競技は、林道など最長約三五キロの二十七区間計三五五・二キロを三日間で走破してタイムを競う。今回も帯広市愛国町の北愛国交流広場に、二台同時走行の特別コース「帯広スーパーSS」を設ける。
 発表会には、出場予定の新井敏弘、奴田原(ぬたはら)文雄の両選手も参加。恵庭市在住の奴田原選手は「地元だけに優勝を狙いたい」と決意を語った。また、初の大会PR大使を務める人気グループ「V6」の長野博さんは「私も帯広に行くので、世界最高峰のラリーを楽しみましょう」と来場を呼びかけた。
 開幕前日の十月二十五日には、試験走行や前夜祭的なイベントなども行う。観戦料金は林道SS観戦が大人六千円、子供二千円、帯広スーパーSSメーンスタンド(指定席)が大人・子供一万五千円など。チケット一般販売は七月一日から順次、ローソンチケットなどで扱う。

(北海道新聞より引用)

2007年6月19日火曜日

札幌デリヘル

後悔はしたくないものです。

それは何についても言えることだと思います。

だから

札幌デリヘルをオススメします。

それが答えだからです。

2007年6月14日木曜日

道内エイズ最多の28人 昨年、危険性軽視の傾向

 厚生労働省と道によると、二○○六年に道内で新たに報告されたエイズウイルス(HIV)感染者とエイズ患者の合計は二十八人に上り、過去最多だった前年を七人上回った。全国も千三百五十八人で最多を更新。関係者は、上滑りの知識でエイズを軽く見ているのではと危機感を募らせる。
 検査体制の整備に伴い近年、増加傾向にあるが、エイズ動向委の岩本愛吉委員長は「啓発に努めている中で過去最多を更新し続けており、感染そのものが増えている」と推測する。
 ○六年の全国の感染者は九百五十二人、患者は四百六人でいずれも最多。年代別では三十代が最も多く五百三十九人。二十代二百九十五人、四十代二百六十七人と続く。道内は感染者が十七人、患者が十一人。感染者と患者の合計は○一年(六人)の約五倍にも。男性が二十六人、女性二人、市町村別では札幌が二十一人。年齢別でみると、三十代が十九人で約七割、続いて四十代四人、二十代三人だった。
 北大病院HIV感染症対策委員長の小池隆夫教授は「クラミジアなど他の性感染症が若い人たちに広がっている実態を踏まえると、若い世代のHIV感染者がまだ表に出ていないようだ。この世代が受けやすい検査体制を早急に整えるべきだ」と指摘。「エイズ発症を抑える薬が開発され関心が非常に低くなり、コンドームを利用するという予防が浸透していない。この状況が続くと大変なことになる」と話す。啓発市民団体のシフト(東京)も「エイズの苦しみ、発症の恐怖をリアリティーを持って受け止める人が少ないのでは」と危惧(きぐ)する。

(北海道新聞より引用)

2007年6月11日月曜日

野球特待 道内12高校が解約 保護者の同意取り付け

 日本高校野球連盟が日本学生野球憲章に違反するスポーツ特待制度採用校に求めた奨学金等の解約同意書の提出が三十一日締め切られ、道内で違反申告した私立校十三校のうち、北海学園札幌を除く十二校が対象者の保護者全員から解約同意書を取り付け、道高野連を通じて日本高野連に報告した。
 十二校のうち、北海が五月から奨学金給付を打ち切ったが、多くは救済策として既存の別の奨学金制度に切り替えたり、学校独自の奨学金制度を設けるなど経済的支援を続ける方向だ。北海学園札幌は入学金免除のみで同意書提出の必要がなかった。
 ただ、高野連の方針が固まっていないため、各校も具体的な救済策を打ち出せない状態で、駒大苫小牧の佐々木宣昭教頭は「高野連が認める範囲内の救済措置を考える」と話すにとどまった。ある道内校の校長は「私学はもう来年度の入学募集へ動き始める時期。悠長なことをしている時間はない。高野連幹部は現場のことをまるで分かっていない」と怒りの声を上げた。
 日本高野連のまとめによると、違反校三百七十六校の七千九百七十一人中、三百六十九校の七千五百三十三人が同日までに提出を完了した。特待制度による転校、退学、退部はいなかった。
 提出未完了は七校。このうち同意は八十四人から得たが、四十人からは得ていない。同意書を提出した違反選手は六月一日から対外試合出場が可能となるが、この四十人は学校が特待制度を打ち切ったため試合に出場できる。

(北海道新聞より引用)

2007年6月7日木曜日

シンガポールに旭川ラーメン 梅光軒が直営店開業 地元食材を直送

 【シンガポール25日勝木晃之郎】旭川ラーメンの有名店「梅光軒」(旭川、井上雅之社長)が25日、シンガポール中心部のオフィス街に海外初となる直営店をオープンした。現地で人気の旅行先になっている「北海道」の知名度もあり、初日から地元の会社員や日本人駐在員らが列をつくった。
 食材の多くを旭川から直送し、10年以上の経験を持つ旭川出身の職人2人が常駐して本場の味を振る舞う。豚骨や魚介などから作ったスープ、中細縮れめんが特長で、1杯11シンガポールドル(約880円)から。数カ月後には現地での自家製めんも始める予定だ。
 オフィス街に近いこともあり、オープン初日の昼食時は34席がほぼ満席状態に。シンガポール人の女性(40)は「めんもスープもおいしかった。また来たい」と話していた。
 シンガポールでは2年前に千葉県松戸市から進出した札幌ラーメン店が人気を集めており、別の旭川ラーメン店も年内に出店する予定。「札幌」「旭川」両ブランドの競演で北海道ラーメンの知名度アップが期待される。

(北海道新聞より引用)

2007年6月6日水曜日

2000本祝い 特別表彰 田中幸選手に札幌市長

 史上三十五人目の通算2000安打を達成したプロ野球・北海道日本ハムファイターズの田中幸雄選手に二十六日、札幌市の上田文雄市長から「市長特別表彰」が贈られた。  贈呈式はヤクルト戦の試合開始前に札幌円山球場(札幌市中央区)で行われた。上田市長は大記録を達成した時にファンへの感謝を口にした田中選手に「感謝しなければならないのは私たちの方なのだ」と書かれた感謝状を手渡した。  上田市長は「2000本は東京ドームで達成されたので、2100本目は札幌ドームで」と要望。ユニホーム姿の田中選手は「これからも市民の皆さまの声援を受けて頑張っていきたい」と笑顔で応じていた。

(北海道新聞より引用)

2007年6月3日日曜日

防衛施設庁廃止など 衆院委が改正案可決

 衆院安全保障委員会は二十四日、官製談合事件が起きた防衛施設庁を廃止する防衛省設置法改正案と、陸上自衛隊第一一師団(司令部・札幌)の旅団化を含む自衛隊法改正案を、自民、公明、民主三党などの賛成で可決した。二十五日の衆院本会議で可決、参院に送付され、今国会で成立する見通しだ。
 防衛省設置法改正案は、防衛施設庁を防衛省に統合し、札幌防衛施設局など全国に八カ所ある防衛施設局を「地方防衛局」に改編することなどを盛り込んだ。第一一師団は本年度中に旅団化する方針で、定員は現行の約七千二百人から約三千六百人に半減する。

(北海道新聞より引用)

2007年6月1日金曜日

北翔大、Vに王手 札幌6大学野球

 春季リーグ第2節第4日は札幌円山球場で3試合を行い、首位の北翔大は延長十二回、北大を9-6で破り7勝2敗とした。2位の札大も北海学園大を5-4で下し6勝1分け2敗。24日の直接対決で北翔大は勝つか引き分けで優勝、札大が勝てば逆転優勝となる。道都大は札学院大に3-1で勝った。

(北海道新聞より引用)

2007年5月31日木曜日

旭南再び釧江南と 春季全道高校野球 28日開幕、対戦決定

 28日に札幌円山球場で開幕する第46回春季全道高校野球大会(道高野連、北海道新聞社主催)の組み合わせ抽選会が22日、北海道新聞本社で行われ、10支部の13代表と、春の選抜甲子園大会出場校を推薦出場させるため今年から設けた「選抜枠」が適用された旭南を加えた計14校の対戦が決まった。また、釧根支部の代表決定戦が行われ、釧江南が5-1で中標津を下し代表に名乗りを上げた。
 今大会は日本学生野球憲章に違反するスポーツ特待制度問題で該当部員を除いて支部予選に臨んだ7校のうち、前回大会覇者の駒大苫小牧と、北空知支部と南空知支部が統合した空知支部の代表となった駒大岩見沢の2校が出場する。
 開幕戦の28日第1試合には「選抜枠」の旭南が登場し、昨秋の全道大会準々決勝で対戦した釧江南と再び激突する。準々決勝から登場する駒苫は旭南と釧江南の勝者と、駒岩は29日の第3試合で道尚志と、それぞれ対戦する。
 選手宣誓は抽選の結果、代理がくじを引いた釧江南に当たった。

(北海道新聞より引用)

2007年5月30日水曜日

自民、公明が31日に新幹線作業部会 札幌延伸が焦点

 自民、公明両党は、北海道新幹線の札幌延伸など整備新幹線建設計画の見直しを行う、与党整備新幹線建設促進プロジェクトチーム(作業部会)を発足させることを決めた。三十一日に初会合を開く。整備計画区間のうち北海道新幹線の新函館-札幌、北陸新幹線の金沢-敦賀間の未着工二区間の扱いが焦点になる。
 作業部会では道新幹線の新青森-新函館の着工を盛り込んだ二○○四年の政府・与党申し合わせの見直しを進める。両区間の整備には約二兆円の事業費が必要で、財源の捻出(ねんしゅつ)策などを検討する。自治体からの要望聴取では知事クラスが出席し、新幹線を生かした地域づくりなどを報告する。国土交通省幹部は「どれだけ真剣に誘致したいか、熱意を図る重要な機会」と話す。
 作業部会の設置は、森喜朗元首相と自民党整備新幹線等鉄道調査会の津島雄二会長、公明党の井上義久副代表が首相官邸に打診していた。冬柴鉄三国交相は二十二日の閣議後会見で「積極的に参画し、知見を申し上げたい」と述べた。

(北海道新聞より引用)