2007年9月23日日曜日
厚岸・豊島さんの絵本「いのちのいろえんぴつ」題材 テレビドラマ来春放送
【厚岸】二○○三年に脳腫瘍(しゅよう)のため十一歳で亡くなった町内の豊島加純(かすみ)さんの絵と詩を収めた絵本「いのちのいろえんぴつ」(教育画劇)を基にしたドラマが来春、テレビ朝日系で全国放送される。主役はTOKIOの国分太一さん。ロケの大半は厚岸で行われており、生きることの意味を考えさせる加純さんの物語が、厚岸の風景とともに全国の視聴者に伝えられる。 脚本は、テレビドラマ「僕の生きる道」「ファイト」などで知られる橋部敦子さん。札幌から厚岸町内の小学校に赴任してきた男性教師を主人公に、病魔に侵され余命わずかな少女や両親、同僚教師らとの心の交流を描く二時間-二時間半のドラマだ。 国分さんは男性教師役で加純さん役には藤本七海さん、加純さんの両親には杉本哲太さん、高橋由美子さんという配役。加純さんに色鉛筆とノートを渡して詩と絵を描くきっかけを与える小山内美和子教諭役は原田美枝子さんが演じる。 テレビ朝日の中込卓也プロデューサーは「絵本を見て心を動かされ、加純さんの両親ら関係者に取材を重ねた」という。ドラマの主人公は架空の人物とし、実話に基づくフィクションではあるが、「教室の窓外の風景一つでもリアリティーを大切にしたい」と、ほぼ全編、厚岸でロケすることに決めたという。 ロケは八月末以降、厚静小や休校となっている糸魚沢小などで二度行われ、町民もエキストラとして多数出演。十九日には、厚岸水産高校グラウンドで運動会の風景の収録が行われ、国分さんは子供たちに囲まれて笑顔を見せた。十月下旬にも最終のロケが行われる。 加純さんの母香苗さん(38)=町内在住=は「脚本を読んで、加純の周囲にいてくれた人たちの気持ちがすごく見えた。ドラマはいま生きている人へのメッセージと感じます」と話している。 絵本「いのちのいろえんぴつ」は尾幌小六年だった加純さんが亡くなる数カ月前に不自由な左手でつづった絵と詩を基に、こやま峰子さんが文を、マイケル・グレニエイツさんが絵を担当。発行元の教育画劇によると、現在までに三万三百部発行されている。(北海道新聞 引用)
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